先日チャリンコ日本縦断を終えた志水です。
帰り道はちゃちゃっと帰ろうと思っていたので、自転車を沖縄から北海道に送り、帰り道はヒッチハイク旅へ切り替えました。
ヒッチハイクという旅行手段は、チャリンコ旅の途中で台湾へ行った際に少し挑戦していたものの、サドルにまたがることが日常となってしまっていただけに、まだまだ戸惑いがありました。
行き先の書いたダンボールを持って路肩で棒立ちです。
あー道に立ってるだけなのになんて恥ずかしいのだろうか。
どんな顔してたらいいのかな。
はたしてこんなんで止まってくれるのだろうか。
いやいや止まってくれたらくれたでどうしよう。
車内では何を話せばいいんだろう。
そもそも親指立てるだけで良かったのかも。
それより寒すぎないか。
オーバーソウルビック親指使いたい。
…
そんな間にも通り過ぎて行く無数の車。
驚いた顔や臭いものを見るような顔でわたしを見るドライバーさん達。
あーなにこれ!恥ずかしい!
見ないで、こっち見ないで!みんなしてこっち見てんじゃねええ!!
序盤は情緒不安定でした。
しかし、そんな行動を続けていると、なんだか慣れてきて開き直れるもので、だんだんと楽しくなってきます。
よしよし、ここならドライバーさん達の目に付きやすいな。
またいい人に拾ってもらえるだろうか。
さて、私はここに行きたいです!ここ!!
ねえ見て、私をもっと見て!ねえ見てよ!!
開き直っても情緒不安定には変わりありませんでした。
そんな心が整っていない私でしたが、乗せてくれる優しい方々がたくさんいたのです。
旅行中、仕事中、帰り道、ぶらぶらしていてなどなど色んな途中に拾っていただいています。
車内では人生や仕事、趣味の話、堅い話から下ネタまで様々。
自分の知らない世界が多く、疑問ばかり投げかけてしまいます。
接点のないような職種の人たちと話せるのは知識の幅が増えていいです。
知識の幅ってなんなんでしょう、なんだかうるさいですね。
ヒッチハイクについてまとめると、
辛いところ
・目的地へ向かう良さげの道路を見定めて、車が止まってくれそうなポイントまで結構歩く
・今日どこまで進めるかどうかの予定が立てづらい
・5キロとかの微妙な距離の移動は徒歩になる
・寒い
・眠い
・肩に爆弾ができる
良いところ
・1日でめっちゃ進む
・お金がかからない
・自分の知らない世界を知れる
・スリルがある
・上腕二頭筋が付く
・羞恥心がなくなってくる
・ピンチ◯と広角打法が付く
そしてよく聞かれる
「そんなに毎回毎回乗っけてくれる人いるの?」
という質問ですが、
幸せなことに1日どこにも進めないということは今の所ありません。
むしろ30分ぐらい待っていると優しいドライバーさんが現れます。
日本も捨てたものではありません。いえ、捨てようとしたことは一度もないです、日本。
おかげさまで福岡→山陰→京都→松本まであっさり来れました。(沖縄から福岡は飛行機)
そしてチャリの時もいつも思っていましたが、やはり日本はどこをまわってもキレイな景色があります。
チャリで通ってなかった山陰は、天気が急に悪くなることが本当に多く、山陽側への嫉妬心が高まりますが、
自然が静かでゆったりとしていて神話が出来る場所というのにも納得。
シャーマンキング男子としては出雲にてヨミの穴で修行してくる予定でしたが、それよりも毛の穴が気になってしまったのでオーバーソウル "スピリットオブギャツビー" だけを習得して毛穴を引き締めた次第です。
しかし何でしょう、キレイな景色を見てもなんだか感動が少ないです。
おそらくそれは自分の力で到着していないからという気がします。
チャリンコの時が感動が多かっただけなのかも知れませんし、燃え尽きたのかもしれません。
だから燃焼後のスチールウールみたいな髪なのかもしれません。
なんだか地元が恋しくなってきたので、こっからも北海道へ向けてヌヌヌっと進もうと思います。
そこのドライバーさん、ちょっと不潔な天パはいかがでしょうか。
次回「恋人達のクソソソソ」