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スタンディングリノベーション(宿改装)

ナンプラー顔男子だねと言われた志水です。

 

ブログの更新が滞っていたことをまずお詫びします。

それにしても誰にお詫びすればいいのでしょう。お詫びやめます。

 

 

4月から "宿レトロハウス銀座旭川" というゲストハウスの運営を任せてもらっています。

5月にリニューアルオープンし、約3カ月が経ちましたが、毎日楽しいです。感想が小学生ですみません。

掃除洗濯の毎日で、主婦レベルが上がる音がどこからか聞こえてきます。どうかこの調子で勇者にジョブチェンジできますように。
 
 
そんな市原悦子より家政婦な日々はおいといて、今更ながら4月当初リニューアルオープンまでの改装について書き起こしたいと思います。
 
 
少し前のことですが忘れもしません。
 
 
 
 
 
公務員時代からお世話になっていた "宿レトロハウス銀座旭川" ですが、あくまでボランティアスタッフとしてかかわっていたにすぎず、本格的に自分が管理するにあたってまずは設備や内装を整えようということになり、いま流行りの "DIY" で改装を行いました。
 
 
 
 
 
どぅいっとゆあせるふ
 
 
なめてました。
 
 
 
 
 
小さな宿の改修、0から始めるわけではないし余裕だろう。
 
 
なめてました。 
 
 
 
 
 
GWまで1カ月もあるし、1人でなんとかなるだろう。
 
 
なめてました。
 
 
 
 
 
自分の家に友達泊めるみたいな感じ、なんてこたあない。
 
 
なめてました。ペロペロでした。
 
 
 
 
そんなペロペロだった改装について、記録も含めて紹介します。
今後ペロペロしたい方はぜひご一読ください。 
 

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改装その1

『調子の悪かったシャワーを破壊する』
 
今まで使っていたこのコックピットのような、昔のラブホテルの会計システムのようなシャワールームが壊れかかっていたので取り壊すことにしました。

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しかしシャワーというものを壊したことがあるはずもなく、どうやったらいいのかわからず、どのネジを外してもしっかり接着されていて小さく分解できません。
 
 
ですので、もうあれです。ハンマーによる破壊です。
 
 
 
ストリートファイターⅡのボーナスステージのそれです。
 
 
 
バーサーカーの如くハンマーを振り回し、全世界のストレスをこのシャワーに集めました。

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バーサーカーから我に返ってこの光景を目の当たりにしたとき、ボーナスステージのはずなのに「You Lose」と天から聞こえてきました。
ヨガテレポートしたかった次第です。
 
 
それと同時に"もう戻れないぞ"という改装のゴングが鳴ったのです。
デュエルスタンバイです。
 
 
 
 
改装その2 
『内装を白く、白く』

 

この宿には当初から "白い空間にする" という永遠のテーマがあったので、何から何まで全部真っ白に塗ってしまうことにしました。
 
塗るはいいけど、どこからどう始めるのだろうと鼻くそほじりながら立ち尽くしていると、手伝ってくれるという聖人の方々が。
 
そこでようやく鼻から指をひっこぬいてやる気になりました。
 
 
 
ホームセンターでそれっぽいペンキを買ってきて見境なく塗りまくります。

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細かいところも。

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手の届かないところはリーサルウェポン(ほうきにローラーをくっつけただけ)で塗ります。

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キッチンまわりも。

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お手伝いしていただいて本当に感謝でした。
 
 
 
 
皆が帰った後、音楽をかけながら1人でノリノリで塗り塗りしることもしばしばでした。

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深夜を過ぎ2時や3時になると、ノリノリなはずなのになぜか手が止まって明後日を想うのです。
ペンキが涙で薄まることもしばしばでした。
 
 
 
 
そうこうして部屋を生まれ変わらせました。気分はおニューです。新生児です。おぎゃあおぎゃあです。
 
Before : 改装前の少し暗いイメージだった茶色の部屋が

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After : 白く

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Before : 階段も

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After : 白く

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Before : 給湯室みたいなキッチンも(写真なし)
After : 白く

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そもそも真っ白にするのには2つの意味があって、
1つは空間を広く見せれるから。
もう1つは美術館の背景が白のように、色のない空間の方が主役のゲストさんの色が出るから。
 
そんなカッコつけたことを言いながら今も頭真っ白にして運営しています。
 
 
 
 
改装その3
『フロントずらし』
 
何故かフロントの外側より内側の方が広い作りで固定されてしまっていたフロント。
 
フロント内でシライグエンをきめるつもりもないので、狭めることに。
 
まずは殴ったり蹴ったりにらみつけたりしてフロントを強気に引っぺがします。

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次に旅館業法の規定サイズとなるよう友人に路上でカットしてもらいます。ゲリラライブもゲリラ改装も路上で行うに限ります。

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最後に床に優しくそっとドリルで固定して、仮ですが完成です。

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フロントがしっかりすると一気に宿っぽい雰囲気になります。逆にこれがなければただの家です。

 
 
 
改装その4
『床材張り』
 
ボロボロだった部屋の床にはお世話になってる建築士さんからいただいたクッションフロアーを、それっぽい接着剤をホームセンターで買ってきてそれっぽく張ってみます。もちろんそんなことやったことありません。

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 それっぽくなったので良しとしました。

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リビングには横になってくつろげるようにカーペットマットを張りました。

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この友人の巨匠感は現場監督そのもの。働きすぎには注意してもらいたいものです。
 
 
これで地べたでだらだらできるようになりました。

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連れてこられたかのような様子ですが、独房でも懺悔部屋ではありません。

 
 
 
改装その5
『壁づくり』
 
ここに一番苦戦しました。
 
広めのワンルームをドミトリールーム(寝室)、シャワールーム、洗面の3つに分ける壁づくりです。
 
 
まず友人が持ってきてくれたすごそうな機械で部屋の寸法を隅々まで測ります。

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一生懸命やってくれていますが、なんだかこの小さな箱から出てきた魔人のようです。 

 
 
測った長さの木材を買い、枠組みを作っていきます。
最近はホームセンターでカットまでやってもらえるので便利です。しかし、実際にはめてみると必ずずれが出て手ノコややすりで長さの微調整をする必要がありました。
仕事も木材もその場にフィットするには微調整が必要ですね。

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枠の間隔は詳しいことはよくわかりませんが450mmがおすすめです。

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石膏ボードという壁っぽいボードをこれまたホームセンターで買って切ってもらって枠に打ち付けていきます。

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なんだか壁っぽくなりました。いっぱしに隔てています。
 
 
ちなみに私はあれがないこれがないと3週間毎日ホームセンターに通いました。
スーパーのレジのおばちゃんがカゴを見てその日の晩御飯を想定できるのと同じく、そんだけ通っているとホームセンターの店員さんにも後半は「壁でも作ってるんですか」とバレてしまいました。献立を当てられて恥ずかしくなり「そんなようなものです」とごまかしてしまった次第です。
 
 
 
逆側に石膏ボードを貼る前にお世話になっている解体屋さんから大量にもらってきたスタイロフォームという断熱材を入れて、逆側からまた石膏ボードをうって蓋をすれば完成。

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もう誰がなんといおうと壁ができました。
 
 
 
おにゅーのシャワーも届いたので組み立ててみました。

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シャワーを組み立てたことなんてあるはずもなく、部品を前に呆然とし、もはや違うことを考えていましたが、頼りになりすぎる設備屋さんから指導をもらって出来ました。(ほとんどやってもらった)

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モノを作るのが好きなんだとサクサク手を動かすその様はまさにプロでした。
イメージを形にできる人は最強です。レミーボンヤスキーより最強です。
 
 
 
改装その6
『ベッドと寝具をいれて完成』
 
始めはベッドもつくる!と意気込んでいましたが、時間と経費、完成度を予想したところ買ったほうが安いとなり、組み立て式を購入。
そこに支えを何本か打てばそれっぽい2段ベッドもできました。

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Before

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After

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Before

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After

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正直あんまり変わってないですね。

 

 

 

 

 

そんな形で後半は徹夜に近い形で作業をし、ぎりぎりリニューアルオープン日に間に合いました。当時は無我夢中でやっていた気がします。

 

 

なんとか形になってよかったです。

本当になんとかという感じで細かいところは見ないでいただきたいです。

 

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ひとりでなんとかやってやる!と意気込んでいた改装でしたが、実際やってみると大きなものをたった少し動かすだけでも、片方動かしてから逆を動かして、、と面倒が募りますし、両手がふさがってる中でほんとに少しだけ押さえていてほしいところだって頭で抑えたりしてました。

 

強がったってひとりでできないことは多いと感じましたし、何人かでやったほうがはるかに早いです。

何より、あーでもないこーでもない何が食いたいとか好きな異性のタイプはとか尻は前からふくか後ろからふくかなんて話しながらで楽しいです。作業後にみんなで食う飯も最高です。

 

ひとりで始めたからこそ誰かの助けは本当にありがたいと実感しました。

手伝ってくれた方々本当にありがとうございました。

 

おかげで現在問題もなく営業できています。

 

今度会ったらわたしめに靴下を下さいまし。私はあなたのしもべです。

 

 

応援するよと思うことはあってもなかなか時間を割いてまで手を貸してくれる人はなかなかいないと思っています。私も今後誰かが何かを始めるときにはすすんで手を貸せるようになりたいです。

 

ベタな真面目な話で締めくくってしまいました。これから携帯でもいじりながら反省会します。

 

 

 

次回「やらなきゃいけない時って近くの漫画読んじゃうよね」 

早速ゲストハウスで働くことになりました。(旭川市)

あなたとコンビに志水です。

 

 

 

いきなりですが、自分の宿の物件が決まって運営できるようになるまでの間、

同時進行で北海道旭川市にある"宿レトロハウス銀座旭川"というゲストハウスの運営を任せてもらうことになりました。

 f:id:kokorozashimizu:20170406193122j:imageさかなさ

少し前にすごくお世話になっていたホームステイレベルのとても小さい宿です。
ずっと未完のままというところが魅力であり欠点という宿です。

 


公務員時代から3,4年間もだらだらとやりたいなと思ってきたゲストハウス運営。

 

これからどのようにしていくか。

 

"もう戻れない"という世界にどんどん突っ込んでいき、ビジネス面も含めて正直不安ばかりです。

暗中模索もいいところです。
でも不思議となんとかなるんじゃないかとも思ってます。

 

 

利益も損益も自分の責任となり、負荷がかかりますが、楽しみで楽しみでしょうがありません。

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やりたいことは声に出して言っていると助けてくれる人がいるものなのですね。
ケンシンさん、石持さんをはじめ皆さんありがとうございます。

感謝の気持ちでいっぱいいっぱいです。

 


やれるだけやってみようと思います。

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さて、現在のゲストハウス情勢についてですが、


昨今の格安航空券の増加や、情報伝達手段の発達による観光客の増加とともに、ゲストハウス(相部屋の安宿)が増えてきています。

 

その広がり方はブームと言っていい程。


そんなブームの中に入るのは少しミーハーな感じもしますが、いま注目の業界には変わりなく、チャンスだと思ってしがみついていきたいです。

 

 

そして全国には個性豊かなゲストハウスがたくさん出来てきています。
古民家を改装した宿、カフェやバーが併設された宿、ビル一棟のでかい宿、地域の基点となっている宿など。


チャリンコ旅行中に良い宿をたくさん見てきました。

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そんなゲストハウス戦国時代とも言える現在において、宿の個性が大事とよく言われます。
乱立する宿の中でも特に魅力となる点で勝負したり、細かくニーズを絞っていくために必要でしょう。

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私もどんな宿がいいだろうと必死に考えていました。

 

北海道っぽいものってなんだろう。
アウトドアがセットになったものがいいのではないか。
ギャラリー付きのものがいいのではないか。
美味しい朝食付きがいいのではないか。
床が牧草でふかふかがいいのではないか。
BGMは安全地帯に限るのではないか。
愛されるよりも愛したいのではないか。

 

 

 

 

んー。

 


そもそも宿泊所運営すら初めてなのに、それらの個性を出すことにも力を入れると考えるとだんだんと自信がなくなってきたのです。

 


しかし、今回海外で色んな安宿に泊まって終盤にしてようやく気づきました。

 

 

そのような個性というものは所詮オプションであって、極論ですがある程度の価格と親切なスタッフと清潔感があれば良い宿なのではないかと。

あとは美容室と一緒で、その人に合うか合わないかではないかと。

 

 

そもそもゲストハウスという相部屋の安宿の居心地の良さを知らない人すらまだまだ多いのではないかと。

 

 

 

アウトドアやギャラリーなどの要素は、余裕が出てきてからにするとしました。

 

 

まずは皆がゆっくり休める空間にすること。
そしてゲストやふらっと訪れた人が何を求めているのかをこっそり観察して、宿泊のついでにそっと提供してあげられるような、そんなゆったりした宿を目指すことにしました。

 

 

要は無理はしないということに決めました。

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大人数でパーティといったワイワイした空間にはならないかもしれません。
しかし、リラックスして日記を書いたり、本を読んだり、TVのない空間で友だちとだらだら話したりと、ゲストにとっても無理のない時間を提供したいです。


それが1つの旅行の醍醐味であるとも思っているので。

 

 

 


それではみなさん、何はともあれ宿レトロハウス銀座旭川でゆるくお待ちしています。(4月は改修にあてて、GWから営業予定)

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泊まらないでも遊びにきたよという方がいれば嬉しいです。
顔見に来たよとか、お茶出せよとか、差し入れ持って来たよとか、ふらっと来てくれたら最高です。
お礼にいまなら大っきめの鼻くそプレゼントしちゃいます。

 

 

逆に来てくれないと闇のゲームでカードの中に閉じ込めちゃいますからね。

 

 

 

https://m.facebook.com/yado.guesthouse.ginza.asahikawa/#!/yado.guesthouse.ginza.asahikawa/
北海道旭川市4条14丁目右1(三番館さんとかの鳥居の通りの近く)
予約はbooking.comからか、私に直接連絡をどうぞ、どうかお願いします。(1泊2,500円)

海外旅行に対する葛藤とバーバリアン2号(帰国)

気分一新とひげを剃り、すっかりネパール人の中高生となってしまった志水です。

 

今年度は爽やかさでやってみようと思います。嘘

 

 

 

そんなこんなでもう4月。

北海道は雪が溶け、ようやく春の陽気を感じます。

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本州の春と違い、北海道の春は特別な感じがします。

厳しい冬を乗り越えたからこそ来る幸福感がそこにあるのです。
(海外で逃冬をしたことはここでは触れません)

 

 

 

先日、2カ月少しという少し長い期間での海外放浪から帰国しました。

日本は便利で安心します。下痢も一瞬で治りました。

ただ、一人旅の後遺症なのか独り言が止まりません。常に独り落語状態です。おあとがよろしくありません。

 

あとは日本の風呂文化には万歳でございます。

サウナにもバブにも万歳。風呂場で独り万歳三唱してしまいました。怖

 

 

 

 

そんなことはどうでもよくて、今回も海外にふらっと行くことで

自分の生きる力を鍛えられた気がしますし、何より知らない土地に自分がいることが楽しくてしょうがなかったです。

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ただなんとなく、なんとなく思ったことを少しだけ。

 


今回の旅行では、星野道夫さんの
『世界とは無限の広がりをもった抽象的な言葉だったのに、現実の感覚でとらえられてしまう不安』
という言葉がずっしりときました。

 


ヒンドゥーの聖地バラナシ、神の川ガンジス。
そして世界最高峰のエベレスト。
最もセレブなホテルであるマリーナベイサンズ。

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インドやネパール、マレーシア、シンガポールの土地。

 

 

行きたいからと行ったものの、意外とスムーズに行けてしまったりしたからなのか、
「あら、来てしまったな」とあっさりで、なんだか気持ちがついていかなかったのです。

 


未知の世界が既知に変わっていく侘しさが少しありました。


これ以上想像でどんな土地であるかと思い広げることができなくなるのです。

 

 

 

 

 


そんなことならいっそ知らないままで、誰かの旅話を聞いて

 

「へぇいいなぁ、すごいなぁ。行ってみたい、どんなところかな」

 

と思っている方がよっぽど好奇心が強いのではないかと思ってしまいました。

 

 

 

 

実は "知っている" というよりも "知りたい" と思い続けている方が幸せなのかもしれません。

 

自分の中で無限に世界が広がっていくのですから。

 

 

 

 

 

 


でもやっぱり知りたいから行く。知ってしまう。

 

たかが一部分を見ただけなのですが、世界が自分の中で少しずつ小さくなっていっていく気がします。

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でもそれはポジティブに言ってしまえば "世界が近くなっている" ということでもあるのではないかという結論に至りました。

 

その場所で人と関わることでその人と土地がセットになって、なんだかその国や土地に親しみを持つようにもなっているのもあります。

 

 

 

 

 

未知の広がりよりも、もっと世界を近く。

 

 

 

 

 


これを楽しみにまた隙を見て海外に行きたいです。

 

 

現在は隙しかないことは他言無用です。

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帰国後はとりあえず身辺の整理をして、早速どこかで働きたいです。お金を稼ぎたいです。
あとは桃鉄やりたいです。ストファイもやりたいです。昼間から遊戯王でちびっ子と対戦したいです。

やりたいことはいっぱいです。

 

遊戯王と同時進行で、欲張らず奢らずにより一層意識を低く持って、ぼちぼちゲストハウス開業にむけてひとつずつやっていこうと思います。

 


それでは皆さん、デュエルスタンバイ。

 

 

 


次回「26歳、サーチする」

美女と野獣と私(シンガポール)

下痢が止まらない志水です。

 


ロマンティックは止まったのになぜでしょう。
私のお尻はデモでも起こしているのでしょうか。

 


それにしても毎日薬を飲んでいるせいか尿までオレンジ色です。

黄色信号を通り越している気もしますが、とりあえずその色はロマンティックです。

 

 

 

 

そんなこんなでシンガポールに行ってきました。


マレーシアからバスで行けちゃうシンガポール
マラッカからだと500円ぐらいで行けちゃいました。

 

途中の国境では大渋滞につかまる始末。

その理由は中国のご婦人ツアーが凄まじい量入っていたのです。
シンガポールにもチャイナタウンはありますし、行きやすいんですかね。

 


入国出国審査も長蛇の列。

 

 


飛び交う大声。

 

 


しれっと横入りしてくるパーマおばちゃん。

 

 

 

地獄に落ちればいいです。

 

 

 


私はあまり嫌いなものはありませんが、
・納豆
ネットワークビジネス勧誘
・しれっとした横入り
の3つだけは許せません。

 

 


そのおばちゃんを見るたびに目を合わせて後ろへ行けと合図しますが、気にせず別のおばちゃんとゲラゲラ笑ってます。

 


イライラと同時に気づいたのですが、後ろから見たシルエットが私に似ているのです。


なんとも言えない絶望感でした。

これだからパーマはいかんです。

 

 

シンガポールに入ると、急に高層ビルが立ち並び、物価がぐっと上がりました。

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ビルからピシッとした服装で出てくる人々を見るとその様はまるで東京。


しかしやはり多民族国家、色んな顔色の人や色んな格好の人がいます。

メガバンクの豪勢な入り口でインド人たちが座って談笑したりしています。

 

この国で育った人たちはなんだか動じなくなれる気がしますし、偏見と言った言葉も少ない気がします。

 

街にはマレーシアと同様、チャイナタウンやリトルインディアもあり、精錬された街並みの他に混沌さも少し混ざっています。

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噂の海南鶏飯(400円ぐらい)

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鶏肉がすぃっっとり。こんなにしっとりで感動したのはカントリーマァム以来です。
そして鶏の出汁で炊いた米が何よりうまいです。
こんなん作れる人が給食のおばさんだったらと思いましたが、牛乳とは合わなそうなので却下です。

 

通りを曲がると噂の船ホテルもドカンと見えました。

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いったい何人泊まれるのでしょう。

調べて見ると、2,561室あるんだとか。ひと部屋2人以上泊まるとすると5,000人をゆうに超えます。
私の隣町の人口をゆうに超えます。
上川町の皆さん、町内でマリーナベイサンズ貸切なんていかがでしょう。

 

そんな街をうろちょろしていると、人だかりが。


そこに
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いました。百獣の王。

 


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某議員の如く耳をすますと、水流の音とともに小さな声でハクナマタタと言っていた気がしました。

 

 

 

日も暮れ、夜景が露わに。

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ひゃーいいですなあ。

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高いところからもきれいれい

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有名な植物園もライトアップ。

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海沿いにはキレイな出店が並んでいるぞ。

 

 

ベンチではいちゃいちゃしたカップルばっかりだな。

 


いちゃいちゃしたいなら別のとこ行けばいいのに。

 

 

 

 

 


いや、これ1人で来てるほうが間違いなのではないでしょうか。

 

 

 

気づけばクラウチ並みの歩幅で宿に帰り、次の日には中指立ててマレーシアに帰還していました。

 

 

シンガポールは都会版ディズニーランドでした。ハクナマタタ

 

 


最後に一言。
夜景がキレイと言っていますが、その灯りの中では遅くまで働いている人がたくさんいるのも知っています。


残業代泥棒は夜景に貢献せず帰るべきですが、健全な社員のその努力こそが夜景をよりキレイにみせてると思うのです。ウソ

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さて、明日でとうとう2カ月少しの旅行を終えることになり、久しぶりに地元北海道に帰ります。幸せなことにやりたいことがたくさんあります。
とりあえずはジンギスカンと海鮮が私を待っているはずです。楽しみだなあ。

 

 


次回「カレー」

アルジャーノンにタンメンを(クアラルンプール)

ネパールからマレーシアに来る際の空港で鼻毛切りを没収されてしまった志水です。

 

 

志水「お願いします、これがないと僕ダメなんです」

 

検査員「無理」

 

志水「こんなちっちゃなハサミが危ないんですか?」

 

検査員「はい無理」

 

志水「こんなんで重傷になれるもんか、少し考えたらわかるだろ、お主は堅物であるか」

 

検査員「はいはい」

 

 

 

必死に説得しましたがダメでした。

 

 

私が侍の国ジパングからやってきているからでしょうか。

日本の者に刃物を持たせると天翔龍閃を放つとでも思っているのでしょうか。

 

 

以前も書きましたが、インドとネパールで私の鼻毛は硬度と鋭さを増しております。

 

そんな鼻毛、いや鼻針をボーボーに生やしている方が危険ではないのでしょうか。

 

もし誰かが私の鼻下に入って来ることがあればただ事では済まないのです。

 

 

みなさんはどう思いますか。

 

 

 

 

 

そうこう思いを馳せている間にマレーシアに着きました。


インド、ネパールと違い予習はゼロです。

 

 

空港を出るととにかく暑い。

そしてクアラルンプールの街に出て見るとあら都会。
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その浮世離れした世界を前に落武者は鼻ほじって立ち尽くすしかありませんでした。

 

 

街にはモノレールが通り、デカデカとしたショッピングモールにブランド品が並んでます。

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少し違和感があるのはマレーシア人の他に中国人とインド人がたくさんいること。
宗教もイスラム教と仏教ヒンドゥー、キリストがごちゃ混ぜ。

もうよくわからないです。オールスター感謝祭みたいです。

 

 

なので、"チャイナタウン"と言われているもはや中国みたいな街や、"リトルインディア"と呼ばれているインド人街もあります。

 

 

チャイナタウン近くは栄えており、中華が美味いです。
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土鍋炊き鶏ごはん(250円ぐらい)

 

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謎の美味い麺(150円ぐらい)

まさかマレーシアでこんなに中華食うと思ってなかったです。安いです。最高です。


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中国から来たおばちゃんもこのポーズでご満悦の様子。
このポーズはどこで習ったのでしょうか、私も身につけたいです。

 

 


海戦と海峡の古都マラッカにも。

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マラッカは世界遺産ともあってバリバリの観光都市でした。

ここでも中華が美味かったです、私はマレーシアに来たんですよね?


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海沿いのモスクもキレイ。


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メルヘンおじさんがたくさんいました。
日本では変質者の括りに入ってしまうのではないでしょうか。心配です。

 

 

マレーシアは文化が一色ではないので退屈しませんし、物価も安いので楽しいかも知れません。

 

そして都会にもようやく目が慣れて来たので、明日は鼻腔を広げてシンガポールまで足と鼻毛を伸ばしてこようと思います。
わずか1日でどこまで楽しんでこれるかです。

 

 

次回「鼻針 vs マーライオンと愉快な仲間」

これが私のアナザースカァイ(カトマンズ)

心の底からスーパー銭湯に行きたい志水です。

 

 

かけ湯→洗体→高温湯→露天→サウナ→寝湯→イス→サウナ→低音湯→高温湯の順でいきたいです。

 

 


欲を言えば休憩所でビールと蕎麦をいきたいです。

 


銭湯に行く途中や帰り道のだらっと幸せな感覚もいいです。
日本大好きです。

 

 

 

 

 

そんな幻想はともかく、現実はエベレストトレッキングから下山して首都カトマンズで毎日砂埃と戦っています。

 

何度腕押ししても勢いを落とさない砂埃に困っています。
近くにサー・クロコダイルがいるのは明確です。

 

 

 

 

私が6歳にして初めて行った海外、ネパール。
そして滞在していた首都カトマンズ

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その時のイメージは、街はアスファルトではなく赤土で、野外の寺にお供えしてある色の付いた米をネズミ達が食べている。
同い年ぐらいのやつが見透かしたような目で見てくる。
トイレも食堂ももちろん清潔ではなくて飯はまずい。

 

 


怖いし慣れないし海外はどこもこうなのかと嫌な記憶が残りました。

 

 

 

 

あれから20年。

 

 


色々なことがありました。(なけりゃおかしい)

 

 

 

いつの間にか掛け算ができるようになって、
いつの間にかチャンジャが好きになって、
いつの間にか2度と行かないと思っていた海外に行くようになっていました。

 


果たしてあんだけ嫌な記憶を残してくれたネパールは本当に私に合わない国だったのか、ずっと気になっていました。


急ぎ足ではなく、ゆっくりと時間をとって検証したいと思っていたのでこんなに時が経ってしまっていたのです。

 

 


そしていざ、来てみるとどうでしょう。

 

 

 

 

なんと何も嫌なことがありません。

 

 

 


怖かったネパール人も素朴で優しい人ばかり。

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残すことしかしなかったダルバート(ネパール定食)やモモ(ネパールギョウザ)もいま食べるとすごく美味くて。

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あれ、こんな感じでいいんですか。と思うほどに。

 

 

ただ変わってしまって逆に少しガッカリだったのももちろんあります。

古い街並みがなくなり、キレイなのです。

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時間が経っている以上当たり前なのですが、なんだか少し寂しいような気がしました。

しかしそんなのは自己都合で、「じゃあ20年前に時を戻すぞ」と言われれば、地元の星イオンモールがなくなって困るのでノーと言うのですが。

 


昔の思い出ばかりを語る旅人ではなく、時の流れに寛容になって色んな国を何度も楽しめる人になりたいものです。
達観しているようなこと言ってすまちぇん。

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何はともあれこれで陵南戦並みのリベンジ成功です。
フクちゃんも震えて涙を流しているに違いありません。ちなみに顔だけ言えばフクちゃん似です。

 


嫌な記憶がぶっ飛び良い記憶に塗り替えられたネパール、きっとまた来るんだと思います。

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だってここが私のアナザースカァァイ。

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次回「乗り継ぎついでにマレェィシア」

塵も積もればチョモランマ(エベレストトレッキング)

特技は高度順応、志水です。

 


ネパールといえばヒマラヤ山脈

 

宴もたけなわなので世界一高い山であるエベレストの展望地までトレッキングに行ってみました。

 

 

エベレストといっても生きる死ぬをさまよう登山ではなく、山間部の村々を巡りながら迫力のある山々を見て歩くというものです。

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気分は遠足です。お菓子交換するためにヒマラヤです。

 


しかし毎日アップダウンを繰り返す山道と重いザックのおかげで、
肩は往年の工藤静香も腰を抜かす程の肩パットがナチュラルにできてしまったし、
足もベンチャーの新入社員ぐらい毎日疲れ切っていました。

 


毎日地図を見ながら"どの村までいこうかな"とか、"このペースなら次の所までいけるな"とか"高度順応が必要か"とかを柔軟に考えながら、山肌に爪楊枝で傷をつけたような道を進みます。

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遠くに輝く白い山や、目的の村が見えた時は何とも言えない達成感があります。

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このワクワクはドラクエのそれに近いです。

 

布の服ではなく、Gore-Texを身につけているだけで残念ながら遊び人には変わりありません。

そこの勇者様、パルプンテWi-Fiは使えますのでPick me up.

 


途中の道にはシャイで暖かい田舎のネパール人と、のどかな景色が。

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高度を上げるにつれて白く雄々しい山々が近くなり、気温もどんどん下がり、何をするにしても息が切れるようになっていきます。

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氷点下の中眠りにつくのは道産子の私でも厳しいものがありました。

毎日寒さに負けて西野カナより震えていた記憶があります。


別件ですが、トリセツよりも女心のコウリャクボンが欲しいです。

 

 


そんなマイナスの世界の中でも現地の人々が普通に生活していることに感動してしまいました。

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3000mを超えるところでも手洗いで洗濯していたり、カフェがあったり、山道を2時間歩いて通学する子ども達がいたり、寒空の下でバレーボールしたりしているのです。

 


そんな強く生活する村々を通って、さらに高度をあげていきます。

見えてくるのはカッコイイ山々ばかりで、振り返ったり、横を見たりキョロキョロしっぱなしです。いつも以上に情緒が安定しませんでした。

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4000m付近では放牧されたヤク(牛の強いやつ)が現れます。

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こいつはボケーとしながらもカッコ良くて柄本明のようです。そして本当にすごいのは余すところがないところ。

 

普段は村間に荷物を運び、肉は食用として。乳は牛乳やチーズに。毛は暖かい繊維として。角はアクセサリーなどに。
そして何よりウ◯コは燃料になります。
1ヶ月以上乾かせば暖炉に入れてまきの代わりになるのです。


人間のウン◯もエネルギーにならないものでしょうか。

草食じゃないので臭いでしょうか、それならばベジタリアンの人の◯ンコではどうでしょうか。
そもそもベジタリアンのウンコは臭わないのでしょうか。

謎は深まるばかりです。

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そんなことはどうでもよくて5000m付近まで上がるとそこは青と白の世界。

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足元から顔を上げるたびに「はえー」と感嘆の独り言がだだ漏れです。

すれ違う世界のトレッカー達もニタニタでした。

 


そして9日間も歩き、5550mのエベレストが大きく顔を出すところまでようやく到着。
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軽装に見えますがルーラは使っていませんのでご安心を。

 

 

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氷河の上にあるエベレスト登山のベースキャンプ(EBC)にも。

 


世界のエベレストを見た時、正直感動はありませんでした。

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世界一高い山を間近で見たら人生変わるかもと少し思っていましたが、何も変わりそうにありません。
そもそもよく考えて見ると人生変えたくありませんでした。めでたい人間です。

 

 

歩いている途中も地球の雄大さや人生の機微を感じているわけでもなく、情けないことに、

今日は何食おうかなとか、バスケのフォーメーションを考えたり、味噌汁の具No.1決定戦を脳内で行なっていたのでした。


ちなみにNo.1は何日もの戦いの末、栄養面と幸福度から"玉子"が優勝でした。(豚汁は規格外)

異論は受け付けます。

 

 

 

エベレストに驚かなかったのはすでに他のヒマラヤの山々にすでに圧倒されていたからというのもあります。

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高い山ほどすごいわけではないことに気づくことができました。

厳格な山で里山でも国内外問わず良い山は良い山です。
次はアラスカや南米、九州、利尻の山が気になっているところです。

 


そしてこんな高い所まで自信を持ってスムーズにガシガシ歩けたのも、山を教えてくれた父(教わってない)や元職場の山岳関係の方々、山小屋バイト経験のおかげです。ダンニャバード。

 

 


あとは「何日も何日も山を見て歩いて飽きないのか髪ウネウネ旅人気取り野郎」とお思いの方も1人2人いるかもしれませんが、

角度と光の当たり方によって同じ山とは思えない表情をするので全く飽きません。
遠くから見たり、少しずつ近くなったり。

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私は頂上目指して登るのも好きですが、それ以上に山を見るのが好きなんだと思います。もっと言えば見ながら歩くのが好きなんだと思います。要は変態です。

 

 

 

このトレッキングではカッコいい山々を見る他にも、

山間部の人々の生活の一部を見たり、

50キロを超える荷物を運ぶシェルパの人々と話したり、

少し話しただけなのに家に招いてお茶をご馳走してもらったり、

オリオン座の隙間にまでびっちりな星をみたり、

毎日質素な味のダルバートを腹パンパンに食ったり、

シェルパ族の新年会に参加して酒をしこたまご馳走になったり、

虹色の鳥に出会ったり、

ホーリー(色粉ぶっかけ祭り)に巻き込まれたりと、

"山登り"という言葉ではひとくくりにできない良い時間ばかりでした。(4400m地点、室温-10℃の宿で便座の無い洋式便器を目の当たりにした時を除く)

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1つの節目である今、ヒマラヤに来れてよかったと深い意味はなく思うのでした。

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山と旅行が好きな人には長期のトレッキングは最高にオススメです。

ちなみに2週間のトレッキングにかかった経費も準備を含めてトータル3万円程だったので私のような貧乏旅人にはありがたい限りでした。

次回来る時はおそらくこの倍以上かかる国になっていそうで怖いです。自分勝手ですが、村の人々がビジネスライクな生活になってしまわないことを願います。

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何はともあれ、やはり山に行くと心がキレイキレイになった気がします。

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権力に負け、波風を立たせないようにつまらない毎日を過ごしている会社の上層部の人たちを山へ連れてきて見てください。


しかし、山の力をもってしても闇が深すぎて何も変わらないかも知れません。
しかししかし、それでもそいつらのヒザを傷めることはできるのです。

 


見せましょう、ゆとりの底力を。

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次回「国外から送別会に出る方法」

 

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