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私は窓になりたい

いろんな人から応援のメッセージをもらい、本当に支えられてるなあという感謝の思いと、頑張らなきゃなあと決意を改め、本日フィリピンへ出発したわけです。

 

 

新千歳空港に到着し、やっぱり空港来ると盛り上がるよなあと感じながら、ルーティーンであるトウキビチョコを大量に試食することで自らを高めていました。

 

 

私は少しだけ海外へ行くのに慣れてきていたこともあり、真顔で眉だけ上げたようなむかつくぐらい余裕ある顔でチェックインをギリギリにしたわけですが、、

 

 

 

CAさん「乗り継ぎの高雄空港(台湾)は夜間は閉鎖されますが大丈夫ですね?」

 

 

 

 

私「ん?」

 

 

 

 

そもそも今回は23時高雄(台湾)について空港泊をして翌朝7時の便でマニラ(フィリピン)に向かう予定であった。

まさかの事態である。快適な空港泊にするためにアイマスクと簡易枕まで買っていた始末である。上げていた眉が下がった始末である。

 

 

 

CAさんの声のトーンは念のため言っとくけど知ってるよね?的な有無を言わさぬ雰囲気であったので

 

 

 

雰囲気につられて私も「だ、大丈夫です!」と強がってしまったが、台湾入りはなんだかんだ初めてであり、高雄がどんなところなのか、空港から近いホテル探さなきゃ、ホテルへはどうやっていこうか、両替間に合うのか、小籠包は食えるのか、台湾のビールは甘いはずだったが飯と合うのか、などと慌てふためいていた。

 

 

ちゃんと調べときゃ良かったー!と天然パーマをかきむしってると、搭乗の時間が迫ってしまった。

 

ナゼ時間に余裕をぶっこいたのだろうか!と天然パーマをかきむしってると搭乗の時間がもっと迫ってしまった。

 

 

慌てながらもなけなしの知識で最安値のホテルを取った。

空港からホテルまではMRSなるものでいけるらしいし、その分の小さなお金は両替できた。

 

 

 

よく対応したぞ私。これで大丈夫。危ない危ない。

 

 

 

 

 

しかし、問題はここからである。

 

 

チャイナエアライン機内の中華音楽でノリノリになりながら入国カードを書いていると、目に入ってきたものがある。

 

 

 

 

【visa number】

 

 

 

 

私「???」

 

 

台湾ってビザ申請いるのか?

 

たった半日でも⁉︎

 

申請はどこで?

 

やべえ、ホテルは取ったのに!

 

 

(ここで種明かしをするが90日以内の滞在はビザ申請はいらない)

 

 

 

 

どうしよう!

 

 

 

 

空港からは追い出されるが、入国できないので外に出れないじゃないか。

 

 

 

 

どうすればいい

 

 

 

 

 

考えろ

 

 

 

 

考えろ

 

 

 

 

 

そうだ

 

 

 

 

 

間である空港のになればいい

 

 

 

 

そうだ、夜中になると空港の窓に張り付いている人がたくさんいるはずだ。

 

 

 

気にしていないだけで空港は窓になりやすい仕組みであったような気もする。うんうん。

 

 

 

 

思えば小さい頃から窓になることが夢だった気がする。うんうん。

 

 

 

 

ようやく夢が叶う。

 

 

 

 

そんなとき目に入ってきたものがあった。

 

 

となりの席のフィリピン人がvisa numberのところでペンを止め顔を真っ青にしている。

 

 

 

 

 

心配ないぞお兄さん、私たちは窓になるのだ。

 

 

 

 

 

聞いてみれば彼はホテルも取ってないし、台湾のお金もないらしい。

 

 

「空港の外で死ぬだけさ、ハハ」

 

 

と涙を浮かべていたため、私が取ったホテルにもう一人いけるか聞くことにした。

 

 

 

彼はフィリピン人で日高でジョッキーをしているという。

まさかで明日の飛行機も一緒の便であった。

そしてまさかのまさかで帰りの日程も便も全く一緒だった。

 

 

 

 

もはや彼と旅行に来ているのではないかという状況であった。

 

 

 

 

 

 

 

しかしビザの問題は解決せぬまま高雄にトウチャクー

 

 

 

 

しかし先ほど種明かしした通り

あっさりビザ申請はいらないのであった。

 

 

 

 

そこからはフィリピン人のReyも泊まれるかホテルに聞いたり、お金を貸してあげたりした、やってあげてる感はあまりなく、友達だから良かったのだ。

彼も一緒に行動したいと言ってくれたし、悪いやつじゃなさそうだし。

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翌早朝に宿をでて無事フィリピン行き便のチェックインを済ませ、安堵のため息と共に目に入ってきたものがある。

 

 

 

Reyが同郷の女の子集団を見つけては見つけては口説いてる。

 

 

もはや私とは話してくれない勢いだ。

 

私が話しかけると「あーはいはい」みたいにあしらうのだ。

 

 

別にいいんだよ。

うん、いいの。

 

でもね、なんかね、笑ってしまったの。

しかも朝の7時なの。

 

しかも今まで見せなかったハイテンションなの。

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人間はもっと欲求に素直でいいんじゃないかと感じました、ありがとうRey、勉強になったよ。

 

 

さて、フィリピンの英語学校が僻地にあるにも関わらずJapaneseが思ったよりたくさんいたのでショックでした。

(逆も思ってると思います、天パのくせに来てしまってすみません)

 

なので寝ます。