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チャリダーあるある

寒さに備え、着々とミートテックを着込んでいる志水です。

 

 

日本では自転車で旅をする人を"チャリダー"と呼びます。

バイクの旅人が"ライダー"なのでチャリンコはチャリダーというなんという安直かつチャーミングなネーミング。

ちなみに徒歩での旅人は"徒歩ダー"と言います。もはや何にも乗ってなくても旅人ならダーです。
韓国の旅人はカムサハムニダーでしょう。

 

 


さて、今回はその誇り高きチャリダー仲間への愛を込めてチャリダーあるある言いたいと思います。


これを見ていただいたチャリダーの方々、テントの中からコメントで追加あるあるお願いします。
コメントが0であるままの可能性が強いです、チャリダー友達が少ないことをお察しください。

 


それでは僭越ながら。
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目が野宿眼に

チャリダーはその日の宿を探すのに必死です。

ですので、景色を見ている途中で人通りの少ない整地された地面や、四阿があると「ん、ここ泊まれるぞ」という野宿眼を光らせてしまいます。
この特技は履歴書に書くと評価されるでしょうか。

 


道の駅はホテル
24時間トイレ完備、場所によっては室内の休憩時やWi-Fiまで。

営業終わりの軒下にテントをはればホラもうあなたの家の完成です。
ワンルーム、共同トイレ、道の駅まで徒歩0秒、敷金礼金なし。駆け出しのなんとかにはもってこいの物件です。

そして道の駅は全国に点在しているのでその日のゴール地点の設定にもってこいです。
旅のゴールは、人生のゴールは、さらには明日はどっちなのでしょう。
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ちなみに道の駅よりも高級なホテルは無料キャンプ場ですね。
平日は誰もいないことも多く、自然を独り占めできちゃいます。


田舎道は1人カラオケ
周りに何もない田舎道やトンネル内では鼻歌がデカくなっていき、とうとう熱唱してしまっています。
近くに農作業中の人がいるのにハッとし、急にハミングになることも少なくありません。
気付いたら同じサビがループしていることも少なくありません。
要するにボケーっと騒いでいるのです。現実の世界から遠のいている時間ですので、どうか引き戻さないでおくんなまし。

 


風に向かってブチ切れる
チャリダーにとって辛いのは坂、雨、そして風です。
坂や雨は目に見えますし、しょうがないと割り切ることができるのですが、風は見えない敵です。プレデターです。
平地でも坂道ぐらいのパワーがいるときがありますし、向かい風に緩やかな登り坂なんかが加わった時にはもう叫ぶしかないです。

そしてよくわかりませんがそのキレ方が尋常じゃありません。
「ふざけんな"!!ぶっとばすぞ!!」
自分がぶっとばされているにもかかわらず怒号を飛ばします。気が触れてしまっています。

よくわかりませんがcalm down calm downですね。
そして追い風の日は手のひらを返し、プレデターに感謝するのです。

 

 

登り坂途中のちょっとした下りへの真顔対応
まだ登り坂は続くはずなのに、なぜここに下り坂があるのか、下がった分また登らなければならないではないではならないですか。
下り坂はチャリダーの大好物ですがこれだけは悲しく見つめることもしばしば
です。
これは登山においても同様の現象が起こりますのであなたの身にも迫る問題です。
人生山あり谷ありですもんね。しかし神様、ぜひ山は少なめでお願いします。

 


坂の頂上から下る時のフォー
苦労の登り坂の後、頂上からの景色は最高ですし、そこから下る道は最高です。
森の中を下り、眼下に街や海が見えた時、それはそれは思わず声が出てしまいます!汗でビショビショの身体がスーッと乾いていきます。
そしてちょっと寒くなってこっそり一枚羽織ったりします。
辛い坂道があったり雨で嫌な走行があっても、これがあるからやめられないといった自転車ヘロインが下り坂には含まれています。下り過ぎには注意ですね、下り坂なしの生活には戻れなくなってしまいますよ。

 


排水溝の段差がなんだかストレス
自転車は歩道ではなく、歩道と車道の間のスペースを走ることが多いのですが、そこに排水溝が等間隔に存在していることが多々あります。

本当に少しの段差なのですが多量の荷物を載せ、高速で動く王蟲と化した我々にとってはその少しが弊害となり、ストレスとなり、コロ助なり。
ふらふら運転しているのは排水溝を避けているだけであり、ノリノリなわけではないことをこの場で報告いたします。
ちなみに白線上は摩擦が少なくスーッと進めるので大好物です。

 


チャリダー仲間を見つけると旧友との再会ぐらい盛り上がる
車中泊旅行者の方やライダーさんは全国にたくさんいるので、すれ違っても軽い挨拶程度にとどまることが多いですが、チャリダーという種族はこの世の絶滅危惧種であり、なかなか同種族の仲間に出会うことは少ないです。
ですので、でっかい荷物積んだ自転車を発見すると遠い親戚に会ったかのような感動があります。
しかしそこからはやはり人間ですので、気の合う合わないはそれぞれですね。

皆同じ境遇なので、あそこが良くてあそこが辛かったなどを中心にバックグラウンドを話し、通常の人では理解不能なベクトルで盛り上がることが多いです。
同族の方々、天パヒゲ面チャリダーを見かけましたらお声をお掛け下さい。人見知りですが、頑張ってHey men!!と近づき、高い握手を交わしにいきます。真っ赤な嘘です。

 

 

たまの自動車は文明の利器
道が整備されているところは全て自転車で行くのが本物のチャリダーであるのでしょうが、チャリダーにもスタイルは様々で、ところどころ輪行する人もいれば観光地は電車やバスを使う人もいるのです。
私は観光地などではチャリを置き、たまに公共交通機関を使います。
その時に思うのが、電車・自動車ってすっげー!なのです。まぁ早い。

車作った人はすげえなあと思ってしまいます。それと同時になぜこの道にこんな苦労をかけていたんだと肩を丸めて車中を過ごしてしまうのです。
ジークフリートマルクス、あんた天才だよ。

 


基本的に2人前以上が1人前
各地に美味しいものがある・食べることが大きな楽しみ・しっかり食べないと走れない、などの理由から我々は毎日食べて食べて食べまくってます。

食べることが使命だと勘違いしています。
そんな生活を続けていると胃袋はとんでもないことになっています。
食パン一袋は朝から軽くたいらげますし、米は1食2合ぐらい食べます、飲食店の並盛りはもはや極小盛り。
それでも太らずむしろ痩せていきます。美味しいものでもボリュームがなければもはや美味しいものではありません。
車の後ろにパンでも引っ掛けて走ってみてください、ふと後ろを見るとチャリダー達が鬼の形相で群がってきていることでしょう。

 

 

スーパー行けば値引きパン惣菜コーナー直行
常に空腹であり、貧乏を楽しんでいるチャリダーにとって「パン」という食べ物は相当重要です。暑い中1.2日消費期限が過ぎても食べられる上、甘いもしょっぱいもあるので飽きが来ません、もう春夏冬です。(地元旭川の方々しかわからないでしょう)
そんなパンがスーパーではカゴに入り安売りしていることが多いのです。半額のものを見つけては興奮し、ありがたく貪ります。最高が10%引き程度のスーパーへはケチくさっ。といちゃもんをつけて安定の食パン買い、ハチミツを塗り、結局興奮し、貪ります。
ここら辺はあるあるではなく私の生態です。

そして節約した分、現地で美味いもんを貪り、興奮しています。

 

 

差し入れをいただいた時のありがたみ
時より心優しい方々が移動するポジティブ浮浪者である我々にお恵みを与えてくれることがあります。
飲み物から食べ物からありがたいお話まで。
自分が勝手にやっている旅を応援していただけるなんて感謝しかありませんし、本当に助かります。
私も旅が終わってもチャリダーを応援しようと思っています。皆さんももし自転車野郎を見つけた際には、差し入れあげるよ!とハードルを上げた後で2リットルのただの水を2.3本あげてみてください。とびっきりの苦笑いが返ってくるでしょう。

 

 

陰部のグランドキャニオンから漂う闇の香り
チャリダーは毎日風呂に入れるほど裕福ではありません、公園の水飲み場で顔や髪を洗うこともしばしばです。
そんな生活をしていると自分の臭さに気づかなくなってきます。しかし、テントでゆっくりしてる時などに「ん?なんだこの闇へと誘う香りは」と思う時があります。
原因はあのグランドキャニオンの奥に潜む魔物です。彼らは虎視眈々と勢力を拡大しています、大魔法ビオレで退治してしまいましょう。
そこのあなたも例外ではありません、人間は皆臭いのです。
臭さに寛容に。レッツクンクン。

 

 

足湯大好き
虫が光に寄っていってしまうかのように我々も足湯という文字を見つけるとハンドルをきって寄っていってしまいます。生物学的に言うと湯周性とでもいうのでしょうか。
足湯に入るだけでホントに疲れが取れますし、旅行者同士のコミュニケーションを取る場でもあり、なんといっても足の匂いを消せる大切なポイントでもあります。
我々が入った後は濁り湯になっているかもしれません。どうか寛容な対応よろしくお願いします。

 

 

日の出とともに目が覚める。
朝はテントに入る日差しで目が醒めます。

いま何時だろうかと時計を見るとだいたい6時前。

ゴソゴソとテントを片付けたりモリモリ朝ごはんを食べ、出発。
朝の自分の自転車をこぐ音しかしない森の中や、未だ起きていない街の中を走るのは快感です。早起きは三文のなんとやらです。あれです、お得ちゃんです。

 

 

たまに感じる「あれオレ何やってんだろう」
楽しく好きでやってるはずの旅なのですが、坂道を登っていたり平地をだらだら走っているとふと思うことが、「あれ、何やってんだ」という当たり前の感情です。
チャリダーには生理がくるのでしょうか。
しかししばらくするとそんなことも忘れて坂道と双絶なるバトルを繰り広げ、美味い飯を食って、楽しい1日だったなと、テントの中でおやすみするのです。
ただのハッピー野郎です。

 

 

 

とりあえずこんなところです。
早く次のあるある言いたいので随時追加していこうと思います。

 

 

 


そして最後に。


自転車旅行者は自分で勝手に自由な旅をしているはずなのに「頑張って!」や「すごいね〜」と声をかけていただくことも多いです。

旅をしていて応援してくれるなんて他の旅行スタイルではないんじゃないでしょうか。

 

それとともにいつの間にか有頂天になってしまい、道路際の歩行者の皆様や、ドライバーの方々にご迷惑をおかけしてしまっていることもあると思います。

このタイミングでお詫びします。

 

謝っておいて申し訳ないですが、もう少しだけ変態チャリダー達の旅を暖かく見守っていただけるとありがたいです。

よろしくお願いします。

 

 

 


と誰かが言っていました。


敬具

 

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次回「しまなみ海道アゲポヨー」

 

 

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