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塵も積もればチョモランマ(エベレストトレッキング)

特技は高度順応、志水です。

 


ネパールといえばヒマラヤ山脈

 

宴もたけなわなので世界一高い山であるエベレストの展望地までトレッキングに行ってみました。

 

 

エベレストといっても生きる死ぬをさまよう登山ではなく、山間部の村々を巡りながら迫力のある山々を見て歩くというものです。

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気分は遠足です。お菓子交換するためにヒマラヤです。

 


しかし毎日アップダウンを繰り返す山道と重いザックのおかげで、
肩は往年の工藤静香も腰を抜かす程の肩パットがナチュラルにできてしまったし、
足もベンチャーの新入社員ぐらい毎日疲れ切っていました。

 


毎日地図を見ながら"どの村までいこうかな"とか、"このペースなら次の所までいけるな"とか"高度順応が必要か"とかを柔軟に考えながら、山肌に爪楊枝で傷をつけたような道を進みます。

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遠くに輝く白い山や、目的の村が見えた時は何とも言えない達成感があります。

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このワクワクはドラクエのそれに近いです。

 

布の服ではなく、Gore-Texを身につけているだけで残念ながら遊び人には変わりありません。

そこの勇者様、パルプンテWi-Fiは使えますのでPick me up.

 


途中の道にはシャイで暖かい田舎のネパール人と、のどかな景色が。

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高度を上げるにつれて白く雄々しい山々が近くなり、気温もどんどん下がり、何をするにしても息が切れるようになっていきます。

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氷点下の中眠りにつくのは道産子の私でも厳しいものがありました。

毎日寒さに負けて西野カナより震えていた記憶があります。


別件ですが、トリセツよりも女心のコウリャクボンが欲しいです。

 

 


そんなマイナスの世界の中でも現地の人々が普通に生活していることに感動してしまいました。

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3000mを超えるところでも手洗いで洗濯していたり、カフェがあったり、山道を2時間歩いて通学する子ども達がいたり、寒空の下でバレーボールしたりしているのです。

 


そんな強く生活する村々を通って、さらに高度をあげていきます。

見えてくるのはカッコイイ山々ばかりで、振り返ったり、横を見たりキョロキョロしっぱなしです。いつも以上に情緒が安定しませんでした。

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4000m付近では放牧されたヤク(牛の強いやつ)が現れます。

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こいつはボケーとしながらもカッコ良くて柄本明のようです。そして本当にすごいのは余すところがないところ。

 

普段は村間に荷物を運び、肉は食用として。乳は牛乳やチーズに。毛は暖かい繊維として。角はアクセサリーなどに。
そして何よりウ◯コは燃料になります。
1ヶ月以上乾かせば暖炉に入れてまきの代わりになるのです。


人間のウン◯もエネルギーにならないものでしょうか。

草食じゃないので臭いでしょうか、それならばベジタリアンの人の◯ンコではどうでしょうか。
そもそもベジタリアンのウンコは臭わないのでしょうか。

謎は深まるばかりです。

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そんなことはどうでもよくて5000m付近まで上がるとそこは青と白の世界。

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足元から顔を上げるたびに「はえー」と感嘆の独り言がだだ漏れです。

すれ違う世界のトレッカー達もニタニタでした。

 


そして9日間も歩き、5550mのエベレストが大きく顔を出すところまでようやく到着。
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軽装に見えますがルーラは使っていませんのでご安心を。

 

 

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氷河の上にあるエベレスト登山のベースキャンプ(EBC)にも。

 


世界のエベレストを見た時、正直感動はありませんでした。

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世界一高い山を間近で見たら人生変わるかもと少し思っていましたが、何も変わりそうにありません。
そもそもよく考えて見ると人生変えたくありませんでした。めでたい人間です。

 

 

歩いている途中も地球の雄大さや人生の機微を感じているわけでもなく、情けないことに、

今日は何食おうかなとか、バスケのフォーメーションを考えたり、味噌汁の具No.1決定戦を脳内で行なっていたのでした。


ちなみにNo.1は何日もの戦いの末、栄養面と幸福度から"玉子"が優勝でした。(豚汁は規格外)

異論は受け付けます。

 

 

 

エベレストに驚かなかったのはすでに他のヒマラヤの山々にすでに圧倒されていたからというのもあります。

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高い山ほどすごいわけではないことに気づくことができました。

厳格な山で里山でも国内外問わず良い山は良い山です。
次はアラスカや南米、九州、利尻の山が気になっているところです。

 


そしてこんな高い所まで自信を持ってスムーズにガシガシ歩けたのも、山を教えてくれた父(教わってない)や元職場の山岳関係の方々、山小屋バイト経験のおかげです。ダンニャバード。

 

 


あとは「何日も何日も山を見て歩いて飽きないのか髪ウネウネ旅人気取り野郎」とお思いの方も1人2人いるかもしれませんが、

角度と光の当たり方によって同じ山とは思えない表情をするので全く飽きません。
遠くから見たり、少しずつ近くなったり。

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私は頂上目指して登るのも好きですが、それ以上に山を見るのが好きなんだと思います。もっと言えば見ながら歩くのが好きなんだと思います。要は変態です。

 

 

 

このトレッキングではカッコいい山々を見る他にも、

山間部の人々の生活の一部を見たり、

50キロを超える荷物を運ぶシェルパの人々と話したり、

少し話しただけなのに家に招いてお茶をご馳走してもらったり、

オリオン座の隙間にまでびっちりな星をみたり、

毎日質素な味のダルバートを腹パンパンに食ったり、

シェルパ族の新年会に参加して酒をしこたまご馳走になったり、

虹色の鳥に出会ったり、

ホーリー(色粉ぶっかけ祭り)に巻き込まれたりと、

"山登り"という言葉ではひとくくりにできない良い時間ばかりでした。(4400m地点、室温-10℃の宿で便座の無い洋式便器を目の当たりにした時を除く)

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1つの節目である今、ヒマラヤに来れてよかったと深い意味はなく思うのでした。

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山と旅行が好きな人には長期のトレッキングは最高にオススメです。

ちなみに2週間のトレッキングにかかった経費も準備を含めてトータル3万円程だったので私のような貧乏旅人にはありがたい限りでした。

次回来る時はおそらくこの倍以上かかる国になっていそうで怖いです。自分勝手ですが、村の人々がビジネスライクな生活になってしまわないことを願います。

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何はともあれ、やはり山に行くと心がキレイキレイになった気がします。

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権力に負け、波風を立たせないようにつまらない毎日を過ごしている会社の上層部の人たちを山へ連れてきて見てください。


しかし、山の力をもってしても闇が深すぎて何も変わらないかも知れません。
しかししかし、それでもそいつらのヒザを傷めることはできるのです。

 


見せましょう、ゆとりの底力を。

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次回「国外から送別会に出る方法」

 

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