無性にヤンヤンつけボーが食べたい志水です。
先日まで北陸の都であり、東からも西からも観光客で溢れる金沢市に滞在していました。
駅に着くや否や本当に観光客がたくさんで、なんだか1人でデッカい荷物載せて走っていると恥ずかしかったです。
観光地に1人でいるとなぜか、 隠れなきゃ! という衝動にかられます。
だって、もしこんなところクラスのみんなに見つかったら次の日の朝の会で蔑まれてしまいそうじゃないですか。
現代の学校は怖いですからね。
しかし隠れようと走っている途中に立ち止まって考えると私は学業にも仕事にも従事していなかったので心配ご無用でした。Not Employ Education or Training but I'm Always Exciting.
そんなことはどうでも良くて、人気の金沢の町をあえて一言で言うならば
「文化的な土地と芸術が混ざり合いながらもオシャレにまとまり、便利で観光しやすい街」と言うことができると思います。
もっとわかりやすい2文字で言うと「金沢」です。
そんな金沢の町は私の期待を裏切らず楽しませてくださいました。
普段は嫉妬してしまうので基本的にカップルには目を向けずにケツを出している私ですが、
今回は「金沢行きたい!」というオシャレ女子を彼女にもつ男子のために良かったところをいくつか書き綴ります。
「その前に彼女いないわ!」という人は私と "どこから浮気だと思うか" という現代に潜む境目をテーマにしてワンカップ大関にストロー2本さして呑んだくれましょう。
とにかく長くなってしまいましたので、僭越ながら。
金沢駅
古風でありながらモダンな面持ち、思わず駅前で写真を撮ってしまいます。
この駅は世界で最も美しい駅の1つとしても選ばれているらしく、鼓門とドーム状の入り口は壮観。外観だけ見ていても時間が過ぎてしまいます。
門の中に入るとこれまたクール。
新幹線乗り場では中田ヤスタカさんプロデュースの出発メロディが流れるんだとか。ピコピコクール。
かしゆか派の私もどんなメロディだか気になって気になって気になって気になって気になって繰り返すこのポリリズム。
そんなオシャレな新幹線乗り場とは対照的にローカル線は未だ自動改札ではないあたりがお茶目でした。
駅横には きんつばなどの品の良い和菓子達がずらり。お土産はここでしこたま買っていくといいでしょう。
"I LOVE KANAZAWA"なんていうTシャツは置いてませんので欲しい方は残念です。
そんなクールな駅にはヤカンがめり込んでしまうのもわかりますね。
兼六園と金沢城
日本三大庭園と呼ばれている兼六園。
正直日本三大とか言われても庭園自体ヴァージンな私であったので、「結局デッカい庭でしょ?」なんて斜に構えていましたが、実際はデッカい庭でした。
しかし、サクッサクッと細かな砂利の上を歩きながら、いったいどのぐらい前から生きているのかわからない松達に目をやっていると、無意識にふ~んすごいなあと言いそうになります。
とても広いので別のことを考えたりしながらゆったり歩くと良いでしょう。
誰かと来た人はいつものどうでもいい話でもしながら歩くと幸せな空気感です。
お茶屋で和菓子と抹茶のセットを頼んでゆっくりするのもいいでしょう。
兼六園の隣にある金沢城は天守がどーんとあるわけではないですが、広ーい公園という感じでゆったり。
皇居かなと思うような綺麗な庭も。ここに坂上田村麻呂がいても違和感がないです。
思ったより長くいてしまいました。
モンゴル顔の私も日本の心を少しはリカイデキタキガシマス。
金沢21世紀美術館
金沢と言えばというぐらいに知名度のある現代アートの美術館。
しかし知名度とは裏腹に無料ゾーンもありますし建物自体が面白いです。
企画展も各360円と高くないので、貧乏チャリダーでもアートに触れることができます。
中に入ると色々な展示が。
真っ白な空間にいるだけで高揚するような安堵するような。
その空間で作品を見ると重みがありますしスッと見れます。
そんなこと言ってますが芸術は全然詳しくありません。
何を表現してるのかなんてわからないですし、なんだこれ?ってのが大半ですが、その雰囲気だけでなんとなく良いなあと思ったり、その作品や作者の人生を見て読んでジッと見てみるとなんか深いです。
どこが良いとかは説明はできませんがなんか良いんです。
それでは見た作品の写真を何点か。
アートの幅が広すぎて、壁に開いた穴が何の作品なんだろうとじっと見ていると、それはただの穴でした。
なんか良いなと思った方は美術館に行ってみましょう。穴があります。
尾山神社
珍しい和漢洋がまじった建築物なんだとか。
私が行った時は結婚式を挙げていました。こーゆーところでやるのもイイですね。
カメラマンの情熱も見ることができました。
ひがし茶屋街
時間がゆっくり流れます、小京都と呼ばれているだけあります。
そんな古民家を利用してカフェや店舗がずらり。
浴衣女子もずらりでしたので、じろりでした。
メインの通りは人でごった返していますので、ちょっと外れた小路をいつもの半分のスピードで歩いたりすると良いんではないでしょうか。
そこで好きな歌を口パクすればあっという間にミュージックビデオの主人公になれてしまうのでオススメです。
ちなみに私は情緒深く『ぶっ生き返す』を口ずさんでみました。
脳味噌 常に震わせて
荒々と 運命にそむく です。
近江市場
金沢は北陸の台所でもあります、海産物が非常に有名でこの近江市場にさかな君達が集結します。
威勢の良い「らっしゃいらっしゃーい!!」という声が飛び交い、魚が飛び交い、銭が飛びます飛びます。
この市場のオススメなところは昼過ぎまでガンガン営業しているところ、お寝坊さんには嬉しいですね。
惣菜も多く、食べ歩きをしやすいところ、通りの達人には嬉しいですね。
しかしあくまで観光の市場というイメージでした。
私は輪島の朝市の方が活気といい港町の雰囲気といいおばちゃん達の笑顔といい胸を張ってオススメできます。
飲み屋街
私が旅行先で夜に飲み屋街をぶらぶら歩くのが好きなだけです。
暗い空に明る店々の灯り。油の匂いや炭焼きの匂い。そして楽しそうな笑い声。
規模や雰囲気が違えどどの街も良いです。もちろん金沢も。
ここが美味しそうだなとかこの会社の飲み会はつまらなそうだなとかどーでもいいことに思いを募らせ歩きます。
そんな思いが功を奏し、なんと地酒 ひやおろし 試飲会にたどり着きました。
今日がひやおろし解禁日だったらしいです。奇跡です。
ひやおろしとは各酒蔵が秋に出す日本酒のことで地元の人たちは予約をして買いに行くんだそう。
試飲会にもかかわらず25種類の酒全部飲み放題。
そして一杯あたりおちょこ一杯分もついでくれるもんだから、あれがオススメだこっちの蔵はこうだ酒の飲み方はこうだなんて大学の輩たちのようなセリフを聞いているうちに注がれるわ注がれるわ。こんなに注がれたのは大学の時以来です。
仕舞いには酒の味がわかってない人が言う台詞の代名詞である「飲みやすい」を口にして気分良く会場を跡にしました。
東北もそうでしたが、北陸の酒も美味かったです。
ご当地グルメ
この部分が金沢は弱いと感じてしまいました、ハントンライスや金沢カレー、魚介はあるものの、オムライス進化版だったり、濃いルーカレーだったり、北海道の方が美味かったりと。
日本海側で捕れる魚のばくだん丼とかをリーズナブルに食べられれば最高なのにと思ってしまいました。
ゲストハウス
週末に訪れてしまったこともあり、どこの宿も混んでいました。
連泊で取ることも難しかったため、2つの宿を1泊ずつ。どちらも気のいい人たちと飲むことができる良い宿でした。
シャックビックハウス
元蕎麦屋?を改装して建てられています、カウンターの中に入って調理したりもできます。
オーナーさんは娘さんが産まれたばかりでデレデレでした。人がいいのがわかるいい宿です。
グッドネイバーズホステル
オシャレがぎゅっと詰まったような宿、夜9時からは梅酒がタダで飲めちゃいます。なのでみんなその時間にリビングに。そこから始まる会話、ブラジル人の陽気さが見てて楽しかったなあ。
学生さん達と話しているとジジイになってきたと感じますね。
ざっと書きなぐりましたが、そんなたくさんの見どころがある金沢は、周遊バスもたくさん出ていますし、何よりレンタサイクルが張り巡らされていますので楽々まわることができます。
便利で古風でアートな金沢、もう一度行きたいなと思えるところでした。
帰ったらアド街を見て金沢コレクションを復習しようと思います。
次回「喉元過ぎても外は熱い」