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心を整えるためネパールへ(ポカラ)

シャーペンの芯かと思ったら自分の鼻毛だった志水です。

 

 

 

空気の悪さに鼻毛がどんどん成長しています。


鼻毛真剣を使えるようになるのも時間の問題です。覚悟しておけドンパッチ。

 

そんなこんなでインドから陸路でネパールへ入りました。

 

 

国境超えはあっさりでした。

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治安が悪いという噂も数年前から改善されたようです。


国境を越えると酒屋があったり牛が減ったりと国をまたいだという感覚が少しします。

 


そこまでは良かったのですが、そこから"ポカラ"というチャーミングな名前の街へ行く道がドイヒーでした。


バスのタイヤが六角形じゃないかと疑う程の道。
ゲロが喉の手前まで来ていました。つまり少々出ていました。

 

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吐瀉物越えの街。


なんということでしょう。

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街並みはキレイだし、
インドと違って「こいつをなんとかしてやろう」というギラギラした目つきをしている人はいないし、
クラクション音が少なくて静かでゆったりしてるし、
腹を壊す気がしないし、
牛の糞は落ちてないし、
バスは定刻で出発するし、
ネパール人は謙虚さがにじみ出てるし、
微笑みの爆弾があるし、

ここは天国でしょうか。

 


ただ、インドの少しでも外に出れば疲れるような戦いがなくて少しだけ寂しい気がします。
ローカルで100円あれば腹一杯になれる汚い屋台がなくなって少し退屈です。もっと声をかけて欲しいです。
ないものねだりです。

 

 

あとは流石天下のトレッキング大国。

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旅行者は皆でかいザックを持ってウロウロしていますし、街にはあり過ぎぐらいトレッキング用品店があります。
偽物がほとんどですが、どれも格安で山グッズ大好き人間としては最高です。

 

ノースフェイス(偽)のフリースが800円ぐらいでした。
日本でも胸張って着ます。

 


準備も整ったところで、バラナシから一緒に行動している秀才変態ボーイのリョータ君と小手調べに景色がいいという近くの丘に登ってきました。

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3時間ほど登ると、久々の山登りでテンションが上がっていることに拍車をかけるような景色がそこに。
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リョータ君の存在を忘れ、山が見えると「おおおおぉいいい!!」と2:50の如く叫んでしまいました。
年下に呆れられるのは嫌いじゃないです。

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写真では伝わらない8000m峰の迫力。
巨人に遠くから見られているような感じ。


尖ってるのが名峰アンナプルナかと思ってましたが違いました。

恥ずかしいです、穴があったらシカトしたいです。無知は罪です。

 

 


山がキレイに見えるだけで幸せな私にとって、ネパールはやはり最高。
なぜ20年前来た時はホテルで釣りバカ日誌ばかり読んでいたのでしょう。昔の自分に滅びのバーストストリームを放ってやりたいです。

 

 

そんな幸せが続くように、明日からは首都カトマンズに入ってエベレストを近くで見れるところまで長いトレッキングして来ます。
楽しみで楽しみで夜しか寝れなさそうです。

 


そして、ここポカラでリョータ君とお別れです。

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国境で途中ボンビーがオレらに着いたけど結果楽しかったよね。そしてデバイスには負けないぞ。桃鉄の勝負は次回までお預けで。年上彼女大事にしろよ。あと絶対北海道に遊びに来ること。

 


それにしてもそろそろ豚汁が飲みたいです。ちょっと一味入れておにぎりと一緒に。欲を言えばたくわん付き。

 

 


次回「エブリデイ米豆芋」

その川なんでも可(バラナシ)

ここにきて腹を壊した志水です。

 

 

序盤から汚い話ですが、ケツと細かな会話をしながら恐る恐る屁をこいています。

 

 

そんなゲリピーの話はどうでもよくて、ガンジス川のあるバラナシへ着きました。

 

 

そのバラナシ行きの列車の話ですが、列車が6時間遅れ、夜行列車のはず日中列車に。
寝ている間に着くので夜行ばっかりに乗っていたのですが、日中のやつは日中のやつで良かったのです。

 


車窓から景色と共に色んな人達が見えます。

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線路上で何かを食う人
荒野でクリケットをする子ども達
草原に座って話すおばちゃん達
羊飼いの男
壁のない学校で勉強する子供達
川で洗濯する人
列車に向かって何かを叫ぶ人
頭に大量の荷物を載せて歩く人
井戸から水をくむ人
ゴミを食べる牛、猿、犬

 

この人たちにとって今日はどんな一日だったのだろう。
何を考えた日だったのだろう。良い一日だったかな。

 

夕方になって偉そうにそんなことを考えていると12時間もあっという間でした。(ウソ)

 

 

 

そしてインド列車の良いところは車内のコミュニケーションがあたたかいのです。

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隣や向かいに座った人とニコニコ話して、特別な気持ちがあるわけでもなく食べ物を分けてもらったり、逆に分けたり。
向かいのおじちゃんが、チャイ売りのおじちゃんに「日本人のために安くしてやれや」と話してくれて、ただでさえ安いチャイを半額で飲めたりしました。

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外に沈む夕日を見ながらの甘過ぎるぐらいのチャイが震えるほど美味かったです。

 

 

 


そしてバラナシへ。


夜に着いたのでわからなかったのですが、早朝に窓の外の光を見て発作のように宿を飛び出しました。

 

まん丸な太陽が川を照らして赤い世界が広がっていました。

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周りの川沿いの雰囲気もあってなのかわからないのですが、キレイというには安直すぎるなんとも魅せられる景色。


ガンジスに来たなあとようやく気づくのでした。

 

 

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昼過ぎに散歩に出かけると、そこにはバラナシ名物?の火葬場が。

 

まきを積み木みたいにざっと積み重ね、その上に布に巻いて運んできた死体を乗せます。
神聖な寺院からの火をつけて身体が轟々と燃えていきます。

 

そんな景色に周りは特別視しなく、作業のような、あまりに普通な景色だったのでおかしなことに私も特に嫌悪感などはなく見ることができました。

 

 

横になり火に炙られている人。


不謹慎ですが、何かの罰ゲームを受けているかのようでした。それほど普通に人でしたし、少しずつ布が剥がれて見えていく顔や足はなんだか人型の何かのように思えました。

 


聞くところによると、人を燃やすのに3時間ほどで、母なるガンジスに還ることはヒンドゥーの人々にとって最高の幸せなのでここでは誰も悲しまないとのことでした。

 

しかし隣に座って1人が焼かれているのも見ているおじちゃんは鼻をすすりながら涙をぐっとこらえていました。
さすがに生きているところを知っていた人が目の前で人でなくなるのです、さすがに悲しいに決まっています。


観光で来ている私が興味本位で覗いていいのだろうかとなんとも言えない気持ちでした。

 


しかしそんな状況の横では、死人についていたアクセサリーを灰から探す人、川で身体を洗う人や洗濯をする人、昼寝をしている人、お供えの花を食べる牛、暑さでへばっている犬、ヤギがいて。

ごちゃごちゃな景色ですが、なんだかそれが不自然ではないのが不思議でした。

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話に聞いていた死体が流れてくるとか河イルカがいるとかは最近はないらしいです。ガンジス川も思ったよりキレイでしたし、数年前よりマイルドになった景色なんだと思います。

それでも川岸に水死体が打ち上げられていたり、ゴミや身体の汚れも含めて全てを川に還す無秩序な様を見れてよかったです。

 

 

 

最後に。
ガンジスは人を惹きつける何かがあると聞いたことがあるのですが、その通りかもしれないと少しわかった気がしたのでした。
なぜならガンジス川で沐浴した日からゲリが良くなったからです。
聖なる川は意思だけではなくウンコまでもを硬くします。

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川から上がると身体から雑巾の香りがしました。

 

 

さて、明日からはインドを出て、思い出の国ネパールに向かいます。

 

 

 

次回「ぶっ生き返す」

ふと誰かに武力行使(デリー)

こちらで散髪をしたら襟足が四角になった志水です。

 


封筒のフタと全く同じ形でびっくりしています。誰にメッセージを送るか考えていると1日終わっていました、大変です。

 

 

そんなこんなでインドの首都であるデリーに着きました。

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ここのインド人は「観光客をガンガン騙すぞー!」と無駄にキレイな気合いが入っています。


たまに日本人をバカにしてくる腹の立つ人もいます。

日本文化の奥義、ショッピングセンターで親から呼び出しでも受ければいいです。

 

 

 

そんなデリーの公園で本をだらだら読んでいると、

デコに耳かきと綿棒を平行に貼り付けたいかにもやばいじじいが横にすっと座ってきました。

 


「あなたの耳汚い、すごく汚いね。耳掃除100ルピーね」
としきりに言ってきます。

 


文章では嘘にしか聞こえないようなこの耳かき野郎はきっとキンニク超人でしょう。どうやって消しゴムにしてやろうと考えてながらシカトしていると、

 


「トライトライ」

と勝手に綿棒を耳に突っ込んできてホジホジし始める始末。

 


私は日頃からやり過ぎというぐらい耳掃除をしているので、自信満々な顔をしていると、

じじいはドヤ顔で信じられない量の耳垢がついた綿棒を私の耳から出してみせたのです。

 


「へ?」

 


いやこの量耳に入ってたらまず何も聞こえないし、そんな訳はないとパニックになりながら言っていると、

 

「そんなに言うなら自分でチェックしてみろ」と。


耳に指を突っ込むと汚い何かがベッタリと付いていました。

なんとトライと言いながら耳垢もどきの物体をごっそりつけてやがったのです。
そしてそれを掃除してやるとの手口でした。

 

 

急激に沸点に達してしまった私は気づくと、インドでの細かいストレス×3週間分と共に天山並みの逆水平チョップをじじいに炸裂させていました。

 


「ううう..」とうろたえるじじい

 


さすがに武力行使はよくなかったかなと思っていると、じじいは私に言ったのです。

 


「じ、じゃあ50ルピーで」

 


次は眉間に二重の極みを決めてやると奴はへなへなと次の人へ声をかけ始めました。はやく消しゴムになってしまえ。


皆さんも耳かきマンには気をつけてください。気づけばあなたの横にいるかもしれません。

 

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そんなことはどうでもよくて、デリーの都市を楽しんでいると、ようやく日本人の方々とも出会うことができました。

 

初日にボラれて1週間も経たずに帰ることになった青年、
ゆるくも熱いかっけえカメラマンさん、
旅プロのワーホリさん、
若い大学生達、

 

なんだか日本人と話すと、単調と化していた旅行にもメリハリが出て、どこからか元気が出たのが不思議です。
前はとがって使っていませんでしたが日本人宿も悪くないなと思えてきたこの頃です。

 

 

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このカレー屋のおっちゃんまじでいい人だった。だまそうとしている人の中にいい人がいるから精神状態はいつもメンヘラです。

 

 

そしてデリーから近い天下の"タージマハル"にも行って参りました。

しかし残念ながら率直な感想は『あーあったあった』でした。


アンコールワットもそうでしたが、事前に調べすぎていてなんだかなあ阿藤快だったのです。まじめに感動しているフリをしてカレー以外の食べ物に思いをはせていました。


そんなこと言いながらもやはりデカい。迫力があります。
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ホテルの屋上でだらだらしていたらタージマハルがヌッと見えて、それにはなんだかおおーと思うのでした。よくわかりません。


タージはデカい墓だと聞いて、死者蘇生を唱えましたが蘇ったのは耳かきじじいとの思い出だけでした。

 

 

耳かきって気持ち良いですよね。

 

 


次回「川の流れのように(ガンジスmix)」

さて行きますよ、悟空、沙悟浄、猪八戒、そして三蔵法師(ジャイサルメール)

こちらでは十中八九ネパール人と間違われます志水です。

 


ブージから砂漠の都であるジャイサルメールという街にやってきました。

 

 

南インドからガンガン北に登ってきていたため、こちらの夜は寒く、移動の夜行バスは地獄でした。


インドのバスには暖房なるものはもちろんなく、隙間風というには強すぎるT.M.Revolutionも驚きの風量がバス内を包んでいました。
それにしても妖精たちが夏を刺激するとはどういうことなのでしょうか。

 

そんなこんなで極寒の北海道から来た私ですが、見事に風邪をひいてしまったのです。

 

ジャイサルメールに着くなり、ホテルにチェックインするなり、コロ助なり。
ベッドに突っ伏してブサイクがカワイイ子を捕まえる方法に思いを巡らせながら回復を待っているとなんと3日も経っていました。

 

この世で最も恐ろしいのは先生でも雷親父でもなく時間です。

 


完調にはまだ程遠いものの4日目からようやくこのかっこいい街ジャイサルメールを歩くことができました。

 


砂漠地帯の中にポツリとある都市。
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真ん中の丘に城があり、それを取り囲むように城壁が。そして石で細やかに作られた城下町が広がっています。
少し観光地という感じもしますが、ゆっくりしていて現地人もそこまで擦れていなくいい感じです。

 

街を眺めているだけで、カッケェなあと声が出てしまいます。

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気分はアラバスタです。カラカラのおっさんみたいなジジイはそこらへんにたくさん転がっています。

それにしてもあの時のMr.4vsウソップ戦が1番好きだガネ。

 

 

贅沢にパキスタン側の砂漠にも行ってきました。


ラクダちゃんに乗ってえっこらえっこら歩きます。

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アフリカとかに比べればクソみたいな砂漠らしいですが、砂漠バージンの私は少しの規模でもおおっ!と声をあげてしまいました。

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何でも幸せのハードルが低い方が人生幸せな気がします。風邪が治り、健康なだけで幸せを感じています。健康第一世田谷食品

 

砂漠の砂は本当に細かくて液体のように動いていきます。水分がないのに水のようです。何を言っているのでしょうか。
兎にも角にもさらさらと触っているだけでなんだか癒されてしまいます。

 

出張で来ている砂漠の踊り子の舞は全く理解できませんでしたが、ついでにその日は満月で砂漠のキレイな夜も楽しめましたガネ。

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城壁もカッコよくて、夕日もキレイ、ラッシーやフルーツジュース屋も充実。ローカル食堂とWATAMIがもう少したくさんあれば最高の街でした。

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今度はここに誰がと、いや、ミスバレンタインデーと来たいです。

 

 

次回「デリーケート」

塩がちょ(カッチ)

好きな飲み物はチャイとカツゲン、志水です。

 


インドのチャイで一服する文化が大好きです。
どの売店でもチャイが10〜20円で売っていて、少し寄って小さなコップでちびちびのんでまた歩き出す感じ。無理とはわかっていても日本にも欲しいです。

 

そもそもチャイって響きがいいですよね、女の子が好きなわけです。フラペチーノやマカロンが流行るのも響きがいいからでしょう。
しかし個人的には響きよりも本質を重視したいです。

 

 

 

そんなこんなでインドの最も西のバルタン星人のハサミのごとく飛び出ているカッチ地方にやってきました。

 


ここに来た理由は真っ白な塩原が広がる地域があると聞いたためです。


塩原というと、ボリビアのウユニ塩湖がメジャーですが、このカッチは私の大好きな言葉である"マイナー"な場所とか"玄人"向けと聞いて一つの目的地にしていました。

 

やっぱり玄人はかっこいいですよね、負けん気の強い越野だったり上手さがある高砂だったり。

 

 

拠点であるブージという町に着くなり英語が通じづらくなっていて、田舎に来たなあと感じます。

 

そこで、細かい会話はどうでも良くて、"インドで目的地の名前だけ連呼していればそこに着けるのか"という企画を緊急実施することにしました。

 

 


土地の名は。

『ホワイトラン』

 

 

バスターミナルでそこら辺の人に連呼してみます。

ホワイトランホワイトランホワイトランホワイトランホワイトランホワイトラン

 


指であっちだとかこのバスに乗れとか沢山のヒントをもらえました。

 

その中で頷きながら「ジープ100ルピー」と連呼しているおじちゃんがいたので早速ホイホイついて行きました。

 

 


ジープは荒野に伸びるまっすぐな道を行きます。
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よくわからないところに降ろしてもらって、よくわからない朝の焚き火にあたりながら再度連呼します。
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それっぽいバスが来たので連呼しながら乗ると、それっぽい雰囲気になってきました。

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気づけばそれっぽいゲートに着いて、
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それっぽい道をとぼとぼ歩いていくと
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着きました。

 


インドは道を騙して料金上乗せしてぶんどる人が多いという印象でしたが、田舎では土地の名を連呼するだけで着くのです。
インド人最高。

 

 

それにしても真っ白な塩原がずーっと続いています。

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何がいいって他に人が数人しかいないこと。

さすが玄人向け。

 


しかし夕暮れ時になるとインド人がこぞって来てフェス状態に。

 


夕暮れ時は人がたくさんですし、塩原も白くないので、朝か昼がおすすめです。

 

 

 

土地の名を連呼してただけなので泊まるところの予定を決めずにきてしまっていたのだけは後悔でした。


ここはリゾート地として建設真っ只中らしく、1泊4000ルピーとかしてしまう始末。
またまたーと他に行っても同じ始末。

日が暮れていたのでとなり村にいって何とか2000ルピーで手を打ってもらいましたが、まあ高い高い。
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生まれ変わるならドバイ大富豪のイケイケ息子にしてくださーい!と叫んだのは言うまでもありません。

 

 

帰りもありがたいことにヒッチハイクですんなりと帰ってこれました。

トラックの運ちゃんとの言葉の通じない中での会話とか車内の雰囲気もなんだか田舎な感じで幸せでした。

 


塩原から帰ってきた総合的な感じだと、英語が通じづらい土地の方が人が優しいです。

親切すぎるぐらいです。


ぎゅうぎゅうのローカルバスに乗っていたら、急に止まって運転手に名指しで降りろと言われ、他の乗客もニヤニヤしていて、なんだこれ腹立つなと思っていたら、「お前はゲストだ、まぁチャイでも飲みなさい」と奢ってもらってしまう始末。乗客のみんなも公認だったのです。
なんて優しいのでしょう。

 

 

 

 

帰り際、連呼することをやめたからか、急に土地の名が思い出せず、涙と共に拳を開くと、

『すきだ』

と書かれてており、?となった次第です。

 

瀧くんごめんなさい。

 

 

 


次回「全全全部カレー」

テレビもねぇラジオもねぇカレーとウンコをぐーるぐる(ムンバイ)

トイレットペーパーの重要性を説きたい志水です。

 


用を足した後、左手でお尻じゃぶじゃぶして洗うのまではわかりました。

しかしそのベチャベチャのお尻はどうしたら良いのでしょうか。

 

どうしようもなく、えいっ!とパンツをあげてますが、その浸水具合はいかんせん厳しい状況です。

 

 


さて、夜行列車を使ってインドで最も大きな都市であるムンバイへ到着しました。

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その夜行列車がなんとまぁカオスだったのです。

 


指定席がいっぱいで、ジェネラルシートという自由席を買って電車を待っていると現地の大学生達が話しかけてくれました。

 

「どこから来たの?」
「日本はどんなところ?」

地震は大丈夫だった?」
「インドはこんなのが有名でこれが美味いよ!」
「日本人で1番綺麗な女性は誰?インド女性はどう?」

 

お互い英語がちぐはぐなのであまり深い話はできませんでしたが、それでも嘘のない笑顔で話してくれて、いい時間だなあとしみじみ。


しばらく話しているとリーダー格の青年が「チャイでも飲もうよ」と誘ってくれ、

なんだかここはオレが出したいなあとお金を出すと、

「いらないいらない、その代わり日本に行ったら奢ってよ?ニヤリ」

と逆に奢ってもらってしまうハッピーエンディング。

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幸せすぎて何故かハゲています。

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日本では影と呼ばれている私もインドでは色白に見えます、本当にダンニャバード。

 

 

 


チャイでホッと一息ついたのもつかの間で、電車がトウチャク。


すると強力磁石に引き寄せられるように、ホームにいた人全員が列車入り口へ突っ込み、揉みくちゃに。
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大学生達と共に戦いましたが、もちろん座れず、連結部分の隙間に投げ出されました。

 

 

 

しょうがないかと諦め、そこに座って寝ていると、肩に違和感が。

 


目を開けるとなんと肩に人が座っています。

 

 


みなさんは起きたら肩に人が乗っていたことがありますか?

 

 

 

途中の駅でさらに大勢が乗り、人の上に人が重なり、ライブ最前列状態となっていたのです。
信じられないことにトイレの中にすら人がぎゅうぎゅう。

 

 

 

 

これで9時間は辛すぎると失神しかけていた時、目に入ったのは、次の駅で待つ大量の若い人々。

 

 

乗車率100%をゆうに超えている電車にこれ以上入れるのかと人の乗った肩を震わせていると、想像通り彼らは突入してきました。

 

それに加え、彼らはクリケット大会で優勝したらしく、トロフィーと副賞であろうスイカを大量に持ってきている始末です。


スイカが人の隙間に挟まって身動きすら取れません。

 

 


テトリスだったら完全にみんな消えている状況で1人の若者は言ったのです。

 

「スイカは美味しい、好きですか?」

 

スイカにこんなに怒ったのは初めてです。

 

 

 

人によしかかられ、よしかかりながらなんとか9時間過ごしました。
これからインドに行く方、自由席には自由はありませんのでメモしておいてください。

 

 

そんな中ですらみんな笑っていて、インド人っていいなあと思い、人を信じ切っていると、到着したムンバイでさっそく騙されそうになりました。

 


インドは難しいです。

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最後に。

この国では左手でケツを拭き、その手でカレーを作り、右手で食べます。
そして両手を合わせてナマステ。

 

カレー味のウンコがいいか、ウンコ味のカレーがいいかという愚問を投げかけてくる輩がいると聞きましたが、
本場では全部カレーで全部ウンコです。

 

 

次回「人のいないところなどない」

インドまで来てビーチかよ(ゴア)

ネパール人とよく間違われる志水です。

 


インドに来て1週間経ちましたが、未だに腹を壊していません。
このOPP人間がこんなことあるのでしょうか、奇跡です。
これはもう遺伝子を疑うレベルです、胃腸がインド寄りです。

 

 

さて、岩と神殿の世界遺産ハンピを早々に後にし、インドでビーチと言えばというゴアにやって参りました。

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正直ハンピにもうちょっといればよかったです。なぜ逃げるように出発したか全くの不明です。
何から逃げているのでしょうか、旅行に来ている場合ではないという現実でしょうか。

 

 

ゴアのあるビーチに着くや否や
「ニホンジン!コンニチハ!ハッパ?オンナ?ヤスイヤスイ!」

 

日本人がここで悪いことしているらしいことがすぐにわかりました。

 

パーティピープルの香りがしたので、速やかに日本人のいないようなビーチへ移動。

 


時はビーチのハイシーズン、そしてちょうど国民の休日を含む週の土曜日とあってどこの宿も満室。
空いていても安宿で一泊4000円とか言われてしまいます。(1000円以下が普通)


そんな感じで困ってビールを飲んでだらだらしていると、隣のお土産屋のおっちゃんが、「困ってんのか、オレんちなら2泊で1700円でいいぞ」と。

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人ん家は怖いと思いつつも、少し迷ってブルジャール(そのおっちゃん)にお願いすることに。

 

家に連れて行ってもらうと、インド式アパートらしく、ベッドルームの他に一室あって、あとはキッチントイレが付いている思ったよりもキレイで安心安心100人乗っても大丈夫そうでした。

 


ブルジャールの店が終わるまでビーチやらナイトマーケットやらをぶらぶらしているとなんだか涙が流れて来ました。
そう、君の名が思い出せないのです。

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本当の悲しみの理由はリゾート地に1人で来るもんじゃないと気づいたから。

よく考えると地獄です。

 


変な嫌悪感を吹っ飛ばして日本人のパーティピープルのいる方にすればよかったです。

とりあえず海はキレイでも汚くもない感じで現地人がはしゃいでいました。
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いとしさと切なさとが混じりながら、とぼとぼブルジャール家に戻ると知らない男×2が。

一緒に働いているサリームと、店に布を卸しているアタームも泊まるとのこと。

 

 

そして晩飯はなんとチキンが食いたいという私のリクエストにも答えてくれてチキンカレーを作ってくれたのです。
感謝の味だからか、単純に料理が上手いのかはわかりませんが、レストランで食べるより美味かったです。産休産休。

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しかし、そんな感謝の中でも私は、

 

起きたら貴重品が無くなっているのではないか、最後にとんでもないお金を請求されるのではないか、全員に羽交い締めにされて犯されるのではないか、スリーメン30分とかやらされるのではないか。

 

という不安が常にありました。

 

 

 

しかし、別れ際まで特になにも起こらず、

むしろ「また来る時はぜひ連絡してくれ、おれも日本に行く時連絡するぞ」と言ってくれるのです。

 


その時ようやく疑っていた自分を恥じました。
なぜ親切にしてくれている人をそんな目でみてしまったのだろう。


がっちり握手をして、またねと。
インド人、やっぱりいい人ばかりです。
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次はゴアを離れて最も栄えているムンバイへ移動します。

 

 

次回「福神漬けが欲しい」