飛んで火に入る志水です。
毎日のように道の駅やら公園やらキャンプ場やらに泊まり、テントを乾かし、仔犬の動画で心を潤わせ出発しています。
ここ最近は天気がいいです、そもそも凄まじく悪い天気に出発以降1度も当たっていません。非科学的な話で言う晴れ男というやつでしょうか。
海も南国並みの色です。
半島あるあるのアップダウンのある道をストレスフルに寛容に上り下りしていると、登熟しきった田園地帯にカカシがたくさん。
能登半島はカカシが有名でもあるそうです。
それではさっそくカカシコレクション。
田んぼにはいないタイプのダンディズム
腕が下がらず。黒い涙が辛い証拠
普通の顔にボンキュッボン
私のことをみてほの字になる子
旅中寂しい時もあるのでほの字の子だけ連れて行こうかと思いましたが、拉致になるのか窃盗になるのか考えていたらどうでもよくなっていたのでやめました。
輪島に行く途中には塩田がたくさんありました。シオタではなくエンデンです。
塩づくりで有名です。海水を撒いて乾かしてこい塩水を作って大きな銅なべで熱して水分を飛ばすんだとか。
観光としても一役買ってそうでした。
そしてこれまた通り沿いに有名な千枚田が。
田んぼは1つの区画を"何枚"と数えますが、千枚もあるということでしょうか。
一枚一枚数えているうちに生産性のない行動だと気付き、虚しくなってきたのでやめました。
収穫が非常に大変そうでしたが見る分にはキレーです。
そんなこんなで輪島にトゥチャーク。
ここも歴史が残っているのか趣深い街並みが。
輪島塗の店もたくさんあります。 覗いてみると味噌汁を入れるようなおわんで5万円とかします。
何かお探しですか?と聞かれて、自分です。と答えそうになって、気付くと逃げるように店を後にしていました。
そして輪島の無料キャンプ場に泊まろうとテントを広げていると、ヒッチハイクで旅をしている神奈川の学生2人と会いました。
夕方に会った彼らはへとへとに見え、今日は長い道のりだったの?と聞くと、
「腹減って浜辺でカニ捕まえてたら疲れて寝落ちして1日終わっちゃいました笑」
と。
となりのテーブルにはまぁまぁ大きいカニが1匹無差別に転がっており笑ってしまいました。
「カニに対する火がなかなかおこせなくて大変だったんです」
と。
近くにあった焦げた枝をみて、またまた笑いました。
カニを捕まえて終わる1日、無駄だけど無駄じゃない1日。
彼らはきっと忘れないだろうなあと。
なんだかいつも元気ですが、より元気がでました。
輪島市には日本三大朝市と呼ばれる朝市があります。
近くの船から買った魚を地元のおばちゃんおばあちゃんが商店街沿いにずらっと出店を出します。
そして基本商品に値札はついてません、全て交渉で売り買いします。
私も参戦だと次の日の朝テントを出るとなかなかない土砂降り。
晴れ男説はどこへ行ってしまったのでしょう。
温帯低気圧とやらが上空を通っているらしく、大雨で出店はいつもの半分以下でお客さんも少なかったですが、朝市通りには雨音をかき消す元気な声が。
「よっていかんけえ」
「にいちゃんみてってなあ」
「飯食ったんか?」
「ほれつまんでき」
おばあちゃん達が可愛くてどの店でも買ってしまいそうになります。
そして私は北陸に来てどうしても食べたい魚がありました。
"ノドグロ"
錦織圭が日本に帰って食べたい魚と言って有名になった北陸で獲れる高級魚で、その味は最高級と言われています。
北海道民として、美味い魚を食べて来ており、現在個人的な焼き魚ランキングでは、1位ホッケ、2位ツボダイ、3位サンマと続いております。
ちなみに個人的な魚ミュージックランキングでは1位SAKANAMON、2位サカナクション、3位フィッシュマンズと続いております。
大雨の朝市をうろちょろしながら東南アジアで培った交渉能力を駆使して手に入れました。
ブリ切り身とブリかま、ハタハタ×3、そしてノドグロの開き。それにでっかいおにぎりをつけてなんと350円。バリ安です。
そして通り沿いの炭焼きエリアでそれらを焼けるのです。
これは朝から贅沢です。
ノドグロは脂がのりホクホクで濃厚で本当に美味。しかし焼き魚概念を変えるような味ではなく、ランキングで言えばホッケとツボダイの間という感じでしょうか。
それよりもハタハタがものすごく美味かった。
なんだこれ!と言ってしまいました。
小さいからとなめていましたが、かぶりつくと淡白ながらも溢れる脂と旨み。
堂々のホッケと同率です。
それでもホッケが1位のあたりを察してください、北海道の居酒屋でホッケの開きを注文してみるとよくわかると思います。
道民のみなさん、普段の食卓の味は他県では特別であることをお知らせします。
そして味もそうですが、なにより買ったとこのおばあちゃんが焼き方まで教えてくれます、焼いてると、「どうじゃ焼けとうか?」と心配してくれたり、「うまいけ?」とニコニコ聞いてくれたり。
この感じが本当に好きです。売ってる方は安く売ったのに全く嫌味がない。
東南アジアもこれが好きで行っている部分も大きいです。
たくさん食べてひと段落したので雨の中出発。
なぜ出発してしまったのでしょう。雨がひどすぎて携帯で確認してみると大雨警報機も出ていました。
ビッチャビチャになり水も滴る黒男になりながらも、しばらくこぎこぎしていると晴れ間が。
アスファルトの乾いていく匂いはスッキリします。
スーパーでシュークリームが安く売ってたので買って食べると中身がスッカスカでした。こちらからは以上でーす。
次回「金沢 観光客vs肌黒男」
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