お腹が減ったので道草食ってる志水です。
三重県をかすめ、とうとう西の都『京都』においでませいたしました。
山を越えた途端に、道路がぐっと太くなり、でっかい神社が見えたと思えばどこからともなく線香の香りが。
あ、京都に入ったなと五感で感じます。
そんな初日の夜は色々な旅人から行けるなら行ってこいと紹介を受け、
京都大学の学生寮である『吉田寮』に泊まってきました。
学生寮でしょ?とお思いだと思いますが、なんと一般の人も飛び込みで泊まれるのです。
しかも、1泊200円で。
しかも、京都市内中心部のアクセスのしやすい場所。
しかも、シャワーが使えますし、洗濯もさせてくれます。
どんだけ親切なんだと。
さすが天下の京大だなと。
寮に着いてやっと謎が解けました。
いえ、さらに深まりました。
噂には聞いていましたがここまでとは。
外から強い力で押されると倒壊しそうです。
メイとサツキの家なんて新しい方です。
玄関と呼ぶには謎すぎる間に入ると、いきなりくつろぎスペースがあり、
置かれた?捨てられた?ソファに寝ている人がいます。
中はもうカオス。
そこにいた学生さんにお金を払い、寝床を案内してもらいました。共同間に寝袋持参の雑魚寝スタイル。
「ここら辺に寝ていいんで。あと、あそこら辺は誰かの物があるんで気をつけてください。そしてあそこら辺も物が散らばってて…いやあれ物じゃない、人か。」
人がいました。
私が生活スペースに浸入しているにもかかわらず誰も何にもいいません。
私が見えないのでしょうか。京大生vs.プレデターです。
片手に歯ブラシ片手にビールの人がいたり
ファッションではなく、本物の民族衣装に身にまとう人がいたり
ゲーム部屋からはピコピコドッカーンの爆音が聞こえたり
麻雀部屋からのジャラジャラ音が聞こえたり
その横でピアノを弾く人がいたり、
倉庫かなと思うところに人が寝ていたり
買い物から帰ると今日寝る部屋が映画館になっていたり。
Awesome.
学生さん達と話していると、ここの寮費は光熱水費込みでなんと3万円だそうです。
中心部でこれは安すぎます。
ちなみに月3万ではなく年3万。
もはや金銭感覚の時代が違う。
なんだか文章だと汚くマイナスのイメージがしてしまいますが、泊まってみて思ったことは、皆が"自由で楽しそう"ということ。
京大の理念「自由」
生きる廃墟は見るところ満載で本当に面白かった。もう一泊したかったです。最高。
身体を綺麗にしたところで、チャリダーであることを忘れ、街を散策。
京都には高校の修学旅行で来たことがありますが、
その時は寺なんてそっちのけで下ネタでゲラゲラ笑って帰っただけの思い出があります。
アラサーになった現在は、体力も落ち始めているので、清水寺や金閣寺と銀閣寺という超メジャーどころを避けるのはもちろん、下ネタも控え、まぁまぁのメジャーどころを少しゆっくり見ようと決めていました。
高桐院
大徳寺内にある寺院。
緑の道がすごくいい感じです。
中の庭には座ってゆっくりできる縁側があるので、心を鎮めたり、抹茶飲みながらだらだらしたり、大きめの鼻くそと時間をかけて戦うことができます。
禅宗の総本山。
方丈前の石の庭や、
趣深い水路橋がいい味出してます。
しかしそれよりよかったのは寺から山の方に進む道を行った先にあった小さな祠。
木々の中に苔に覆われた灯篭や祠が。
滝もあって、マイナスイオンだかジャスコイオンだかに包まれます。
人がいなくて鬱蒼としていて。
森の声が聞こえませんが聞こえそうです。
伏見稲荷神社
ここは超メジャーですがどんなもんじゃいと行きました。
確かにすごい。
鳥居で囲われた道がずーっとずーっと続き、最後は結構な山の頂上まで続いています。
鳥居パレード。
ちなみにこの鳥居は個人や会社が買って、神社に立てることができます。
鳥居の裏に買った人の名前が書いてあります。
記者 : 最近買って良かったものは何ですか?
志水 : んー、鳥居かな。
こんなこと情熱大陸で言いたいです。
とにかく朝早く行ってよかった、10時過ぎには人がごちゃごちゃ。普通の話ですが鳥居よりも人が多い。
夕方の鴨川
日が暮れそうになったときに鴨川沿いにはちらちらと人が川沿いで休んでいます。
今日はどこ周ってどこがよかったとか、次は何食べるとか、私は木村クン派、私は森クン派などを話してします。
犬の散歩をする人、昼寝をする人、音楽を聞く人。
思い思いに夕涼みしている雰囲気がとてもいいです。
川沿いの食べ物屋にも灯りがともり、テラスのように伸びた席から品のいい飯の匂いがします。
あー今日もいい日だなと思ってしまいました。
東京タワーやスカイツリーのような派手さは決してないですが、"そこにある"といったような存在感が好きです。
夜の京都駅もすごく良いです。反射を利用したりしてタワーが、逆を向いても見えたりする仕組みがカッコいい。
そして室内と屋外の境目がない構造。造った人天才。
屋上はカップルで溢れていました。
夜景と男女を見ていると雨が。
私の涙でした。
大人の京都は大変良かったです。
まだまだたくさん神社や寺があるので、また来た時にゆっくり少しずつ見て回ろうと思います。
この旅では、欲張りが故、全部見たいと急ぎがちですが、その土地土地で宿題を残していくというのもいい気がします。
また行けばいいですからね。
明日は奈良を通って、人情とエゴと粉物が入り乱れている大阪へ突入します。
次回「NEW WORLD 」
下のバナーをクリックすると、私のブログランキングが上下することで世間を動かし、たこ焼きとお好み焼きがなぜパーティになりやすいのかを専門家が判明してくれるでしょう。よろしくお願いします。