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ヤマゴヤGO (北アルプス短期バイト)

知らぬ間に甲子園が終わっており、夏が過ぎ風あざみな志水です。

 

 

北海道勢が決勝に行っていたと知り、こんなのどこの職場も学校も盛り上がっていたに違いないと少し悔しい思いでいっぱいです。

 

高校球児たちとはもう10個程年が離れていることにも悔しい思いでいっぱいです。

 

肌の色がグラウンドみたいな色で悔しい思いでいっぱいいっぱいです。

 

 

さて、白球の話は置いておいて、1ヶ月と少しの間、北アルプスの山小屋で働いていたため、最近のニュースが全然わかりませんでした。

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下界ではポケモンなんちゃらが流行ってるらしいよ。

へぇ〜。

 

 

いまオリンピックらしいよ。

へぇ〜。

 

 

スマップ解散らしいよ。

ヘぇ〜。

 

 

マック赤坂がまた落選したらしいよ。

そんなことよりヘリ飛ぶかなあ。

 

 

 

なんでしょうか。違う国、いや、もはや違う星の出来事を聞いているようでした。

 

 

 

携帯も電波が入る場所まで登山道を歩かねばならなかったり、入っても3Gで2つとかの電波で文字以外の画像系は基本見れない感じでした。

 

しかしそんな圏外生活も不便だとは感じず、それはそれはよかったです。

 

メディア以外のことに時間が使えます。

電波を介さない中での話は面白いです。人と向き合う時間が長くなります。そしてなにより仕事に集中できます。

 

下界に降りた今もできるだけスマホを使う時間を減らして、有意義に鼻くそでもほじろうと思います。

 

インターネットカフェならぬ圏外カフェでもあったらいいのに。

 

 

 

そんなことはどうでもよくて、実際に山小屋ではどんなことをやっていたのかを書き殴ります。

 

そもそも山小屋とは文字通り山の中にある小屋なのですが、宿泊所としてだけじゃなく、食堂として使ったり、情報収集の場として使ったりと登山の拠点となる便利な宿です。

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山の朝は早く、5時とか6時には小屋を出発する人が多いので、4時半だったり5時に朝ごはんを出します。

ということは必然的に3時半とかから従業員は準備をします。

 

3時半に起きなければいけないプレッシャー、これが1番辛かったですね。

緊張で夜何度か目覚めてしまうものです。武士はこうやって寝ていたのでしょう。

 

眠い目をこすってまだ真っ暗な中厨房へ。しかし人間は朝から働けるものでガッシガシ飯を炊いてバッシバシ皿並べてモッリモリ盛り付けるのです。

 

途中で朝日の入る厨房はなんとも言えない雰囲気でした。働きながらもチラチラ見てしまいます。

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その他には客室を普通のホテル並みにキレイにします。

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山の上でもしっかりし過ぎで全米が驚愕していました。

 

 

屋根上で布団も干しちゃったりします。

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これが山小屋っぽいですね。

 

 

ヘリで物資を上げ下げします。

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天候が悪いとヘリがなかなか飛ばず、全員のHPが削られて行きます。

 

 

百人単位の料理をつくります。

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米も何十升も炊きます。相撲部屋の新弟子以上です。そして山ではあるまじきクオリティです。

 

 

登山者のことを考えて山の道を直します。

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石を組んだり道標を付けたり。

 

 

小屋周り作り、発電機の整備、雨どいをつけたり、荷物をしこたま運んだり。f:id:kokorozashimizu:20160827085811j:plain

一戦力として早速働いている感じがすごく好きでした。

 

 

1日中砂利を集めたり。

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サトシよりもジャリボーイでした。

 

 

 

T.M.Revolutionになったり。

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身体が夏になるとはこのことです。

 

 

山の上でもヒップホップ育ちだったり。

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漢を上げることででモチベーションを高めます。 

 

 

山の上で誕生日を祝ったり。

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山でピッツァが食べられるとは思っていなかったです。

 

 

休憩時間はまったりしたり。

外仕事の合間に岩の上で昼寝したり。

 

 

キャッチボールをしたり。

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まさか高度2600mで投げ方を教えられるとは思いませんでした。

 

おかげで少し上手になれました。

現代社会からFA権が出ていますので来季は日本ハムファイターズさんから声がかかるかもしれません。中学時代はベニーに似ていると言われたこともありますので期待できます。

 

 

そんな何でも屋とも言える仕事ですが、

小さい頃からの山登り経験、学生の頃の飲食店アルバイト経験、公務員時代の山岳環境知識や登山道整備技術、ゲストハウスで覚えた掃除技術、全てが活かされました。

 

全ての道は山小屋へと続いていたのかもしれません。

 

 

 

また、山小屋には色んな人が働きに来ています。

山道具店員、調理師、大工、板金屋、学生、看護師、会社事務、美容師、公務員、カメラマン、アパレル店員、主婦、旅人などなど色んな職をしている、していた人が集まっています。

 

別々の背景を持った人達と一緒に住みながら働く。

それぞれの得意分野があって個性があって。

 

一緒にいる時間も長いので必然的に衝突もあります。

しかしそれらの後に連携が上手くなっていったりするとなんだか働くことが楽しくなってきます。

同じ屋根の下で団結して仕事をしていく感じはなんだか海賊船に乗っているかのようでした。

見た目はガイモン、心はコビーな私は完全な脇役だったわけですが大変幸せでした。

 

 

 

あと、遊び半分で来てくれてもいいよと言ったらチャリダー仲間のイクラちゃんが来てくれました。

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まさか松本高山間をチャリでくるとはなあ。そして凄まじいルートで私が働いている小屋まで歩いて来ました。

すごいです。

もうシートゥーサミットでもトライアスロンでもアースマラソンでもやったらいいと思います。その時はフォレストガンプ並みについていこうと思っています。

今度は関西でいい酒のもう。

 

 

 

 

仕事は大変ですが、大好きな山に住むなんて贅沢はなかなかできません。

毎日こんな景色を見ながら働いています。

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日常になっていたのが不思議です。

 

 

晴れていたらヘッドライトがいらないくらいの星空だって見れます。

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休みの日には近くの山に遊びに行けます。

 

 

双六岳からみる槍ヶ岳

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三俣蓮華岳から見る鷲羽岳

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高山植物もたくさん

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黒部五郎カール

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ガスから現れる水晶岳

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雲の平の庭園

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山の日のテン場

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ライチョウも時々現れます

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北海道の山は広さというなら北アルプスは高さ。

峰や岩々の迫力があります。

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小屋も充実しているため、無理のない計画が立てれます、お金と時間があればの話ですが。

まだまだ行きたいところはたくさんです、下界でもヤマケイ見てうずうずしていることでしょう。

 

全ての仕事が終わって下山している時に「また上がんのか、めんどいなあ」と思ったのも束の間で、今度は仕事をして戻ってくるのではなく、下りたままであることにハッとしました。

 

石組みをした道や水切りをした道、砂利を拾った沢にかけた木橋、立てた看板。

下山の道のりは短期とはいえ感慨深いものがありました。なんだか下りたくないなあと。

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最後に。

たくさんの方がいるので1人1人名前を挙げることは割愛しますが、双六小屋系列の皆さん、本当にお世話になりました。最後の最後までかわいがってもらって本当に幸せでした。

好きな山域がまた増えました、また遊びに行きます。

北海道にも来てくださいね!来る際には遠慮なく連絡してください。遠慮は嫌いです。

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さて、長野県松本市からまたチャリ旅の準備をしてえっこらえっこら日本海側へ向けてこいで行く予定です。

とりあえずは久しぶりにスーパー銭湯で大量の垢を落とし、野球ボールでも作ろうと思います。

それではプレイボール、私の白球を追う夏はこれからです。

 

 

 

次回「下界に下りた原始人」

 

 

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