トイレットペーパーの重要性を説きたい志水です。
用を足した後、左手でお尻じゃぶじゃぶして洗うのまではわかりました。
しかしそのベチャベチャのお尻はどうしたら良いのでしょうか。
どうしようもなく、えいっ!とパンツをあげてますが、その浸水具合はいかんせん厳しい状況です。
さて、夜行列車を使ってインドで最も大きな都市であるムンバイへ到着しました。
その夜行列車がなんとまぁカオスだったのです。
指定席がいっぱいで、ジェネラルシートという自由席を買って電車を待っていると現地の大学生達が話しかけてくれました。
「どこから来たの?」
「日本はどんなところ?」
「地震は大丈夫だった?」
「インドはこんなのが有名でこれが美味いよ!」
「日本人で1番綺麗な女性は誰?インド女性はどう?」
お互い英語がちぐはぐなのであまり深い話はできませんでしたが、それでも嘘のない笑顔で話してくれて、いい時間だなあとしみじみ。
しばらく話しているとリーダー格の青年が「チャイでも飲もうよ」と誘ってくれ、
なんだかここはオレが出したいなあとお金を出すと、
「いらないいらない、その代わり日本に行ったら奢ってよ?ニヤリ」
と逆に奢ってもらってしまうハッピーエンディング。
幸せすぎて何故かハゲています。
日本では影と呼ばれている私もインドでは色白に見えます、本当にダンニャバード。
チャイでホッと一息ついたのもつかの間で、電車がトウチャク。
すると強力磁石に引き寄せられるように、ホームにいた人全員が列車入り口へ突っ込み、揉みくちゃに。
大学生達と共に戦いましたが、もちろん座れず、連結部分の隙間に投げ出されました。
しょうがないかと諦め、そこに座って寝ていると、肩に違和感が。
目を開けるとなんと肩に人が座っています。
みなさんは起きたら肩に人が乗っていたことがありますか?
途中の駅でさらに大勢が乗り、人の上に人が重なり、ライブ最前列状態となっていたのです。
信じられないことにトイレの中にすら人がぎゅうぎゅう。
これで9時間は辛すぎると失神しかけていた時、目に入ったのは、次の駅で待つ大量の若い人々。
乗車率100%をゆうに超えている電車にこれ以上入れるのかと人の乗った肩を震わせていると、想像通り彼らは突入してきました。
それに加え、彼らはクリケット大会で優勝したらしく、トロフィーと副賞であろうスイカを大量に持ってきている始末です。
スイカが人の隙間に挟まって身動きすら取れません。
テトリスだったら完全にみんな消えている状況で1人の若者は言ったのです。
「スイカは美味しい、好きですか?」
スイカにこんなに怒ったのは初めてです。
人によしかかられ、よしかかりながらなんとか9時間過ごしました。
これからインドに行く方、自由席には自由はありませんのでメモしておいてください。
そんな中ですらみんな笑っていて、インド人っていいなあと思い、人を信じ切っていると、到着したムンバイでさっそく騙されそうになりました。
インドは難しいです。
最後に。
この国では左手でケツを拭き、その手でカレーを作り、右手で食べます。
そして両手を合わせてナマステ。
カレー味のウンコがいいか、ウンコ味のカレーがいいかという愚問を投げかけてくる輩がいると聞きましたが、
本場では全部カレーで全部ウンコです。
次回「人のいないところなどない」