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まちづくりで頭がパー

ずっとエモいを探している志水です。
 
 
昔の写真を見返している時にエモいでしょうか。
商店街をゆっくり歩いている時にエモいでしょうか。
夜中にm-floを聞くことでしょうか。
誰か教えてください。
考えていたらもう夕方です。あぁエモい。
 
 
 
そんなことはどうでもよくて、北海道は4月下旬にしてようやく暖かくなってきました。(今日の層雲峡は雪、どうなってるんだ)
 
日差しに乗じて窓をあけてみたり、サウナ後の外気浴が最高だったり、外で肉を焼き始めたり、窓辺で豆苗を育ててみたり、着替えの途中で踊ってみたり、気温の変化を喜ばずにはいられなく忙しい毎日です。
 
 
道民の皆さんの声をここで代弁しますが、3月の春コーデ集が全然あてになりません。こちらはここからが春です。はー楽しみ。
 

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ネコヤナギの花言葉は「自由」らしい。エモい。

 
 
 
 
 
えんもたけなわですので、まちづくりの話を。
 
 
 
いきなりクソマジメで恐縮ですが、内閣府が運用している「RESAS - 地域経済分析システム」によれば、僕の宿がある上川町の人口は5年ごとに500人ずつ減少するらしいです。
(2021年4月現在3400人ぐらいなので、10年後は2400人、20年後は1400人)
 
 
地方の問題!人口減少!やばい!
 
僕も宿をやり始めた時は「宿をきっかけに人口減少を食い止めるんだ!」と謎に意気込んでいたんですけど、この先を長期的に見ると、東京中心部以外の人口減少はもう免れられないようです。
 
 
っていうか考えてみたら、そもそも人口が増加しているところが一概に良い町ということではないし、まちの活性化の指標を人口の増減にするのはよくわかんない。
 
 
 
そんな中、うちの町長はじめ近くの人達がよく言っているのは"規模は小さくても豊かさがあれば大丈夫"ということ。
 
 
そこにいる人たちが生き生きしていれば良いまち、本当にその通りだと思う。
 
 
 
 
最近の上川町は地域創生への勢いがすごくて、柔軟な働き方を提案する地域おこし協力隊制度(kamikawork)を作ったり、民間事業者と組んで色々な取り組みが目まぐるしく行われています。
とにかくすごいスピード感で上川での"豊か"を発信しています。
 
 
それによって上川に注目してくれたり、一緒に楽しみたいと関わる人が確実に増えていています。本当にすごい。
 
 
 
そんな中、少し不安になることがあります。 
行政の地方創生のお金が切れたら終わる取り組みなのか。
担当の方が変わってしまったらどうなるんだろう。
取り組み前から住んでいる人はどう思っているのか。

 

 

新しいことは目に付きやすいし、SNSをはじめとする現代のやり方とも合っている、スピード感が大事なのは間違いないです。
 
 
 
でも、そんな目まぐるしく行われているからこそ視野が狭くなってしまって、やることが目的になってしまうことが出てきそう。
10年後にそこにいる人、そしていまその取り組みに関わっている人が豊かになっているかということを忘れてはいけないなと。
 
 
その時だけの豊かさは「あのときはよかった...」の落胆にもつながりかねないんじゃないかなあ。
 
 
 
地域創生には、流行りの言葉ですが持続可能ということが大事なのかもしれないです。
 
 
 
 
以下、ちょっと考えたことをメモ程度に。
 
 
 

 

 

【まちの仕事】
 
層雲峡ホステルという宿を開業して今年で4年目、まちの仕事をいただくこともでてきました。
(生意気ながらに色々提案してきた結果なのかもしれないです。とにかくありがとうございます。)
 
それにしても、まちの仕事を受けるって大変だなとつくづく思います。
 
 
公共事業に偏りすぎていても今までと同じようなものができるだけになって、今後の豊かさにつながらない気もするし、
ビジネスに振りすぎても一部の人しか受け取れない豊かにしかつながらない気がするのです。
 
 
まちの未来、自分の会ったことのない人達へのサービス、豊かさとは。
 
難しすぎやしないかい。
 
 
ってかそもそもそこまで考えてやらなくてはいけないのか。仕事が来たから全力でやる、それだけでもいいのかもしれないです。
 
 
そんなことでぐるぐるしていたら、まちからの仕事よりも、BtoBとかBtoCで自分たちの思った物事から色んな豊かを売っていった方が変に悩まずにすむのになとか思ってしまいます。そっちこそ絶対楽じゃないんだけど。
 
 
 
 
まちづくりや地方創生という言葉が往々に行き交っているけど、そのとらえ方は人それぞれ。(だからこそ、「あっちのまちがすごい」とか「うちのまちはだめ」を言い合ってしまったりもするんだと思う)
 
 
でもでも!そんな答えがない世界だからと今話題になりそうなことをがむしゃらに広げるのではなくて、まちの方向性を定めて確かめ合いながら進むことが必要だなと思う。(方向性をみんなに伝えることも)
 
 
だから僕も自分の生活の少し先をもう一度考えて、その上でみんなが豊かな生活を送れる何かを作り出していきたい。
 
 
その何かは不明。頭パー
 
 

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【若者流出とUターン】
 
「地元から若者が離れていく…」
 
という言葉をよく聞くけど、僕は若者は一度は地元を離れるべきだなと思っています。(長期旅行でも留学でもいいんだけど)
 
離れることで必ず地元と比べたりすることがあるはずで、そうやって自然に地元を考えることがまず大切じゃないかなと。
 
 
そんな時、何より大事なのは、地元が帰ってきたい場所になっているか
 
「都市もいいけど、田舎に住むのもいいかもな」
「あれ、この仕事は地方でもできるな」

 

そんなことを考えた時に地元で楽しそうにしている人たちを見たらきっと帰ってきたくなるはず。 
 
 
 
でも現実には
 
『うちのまちはなんにもない』
 
そう言ってしまっている人はたくさんいると思います。
これは自分のまちを否定、もっと言えば住んでる自分を否定してしまっている気がします。
 
 
友人の絹張蝦夷丸が言っていたこと。
そのまちをどれだけ面白がることができるかが大事。
そして関わった人たちと一緒に面白くしていく。

 

その通りだなと。
そうやっていけば、なにもないところなんてない。
 
 
どんな有名な観光地があっても、どんなに便利な商業施設があっても、なんにもないと感じてしまう人はいる。
まずは地元の人たちが主体的に面白がることで、そのまちの見方は全く変わるはず。(まちづくりに関わっている人や自営業の人だけじゃなくみんなが)
 
 
どのまちにも良いところはあるし、それぞれに課題があるし、 できることはたくさんある。
いまあるものを楽しむ他に、まだまだ工夫できる面白さがある。
 
 
どこだってできる。最高。 
 
ということで、自らが楽しむことがまわりまわって、Uターンを考えるきっかけになるかもしれない。
 
 

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【自分自身の移住】
 
僕は半年は上川町に住み、半年は近くの旭川市にいます。
半年に1回引っ越しをする、半年で仕事を切り替えるそのスタイルは苦ではないし、飽きっぽい僕には合っています。
 
地方あるあるのひとつ「あいつは住んでいないからダメだ」と言われることもあります。
 
でも、ずっと住まないとダメなところは気軽に行きにくいところになっちゃうんじゃないかなと。
 
住むよりも関わり続けることが大切な気がするし、自分にあった町や村が近くにあれば別の場所に住みながら関わったっていいと思う。(関わり方が大事だけど)
 
 
なんというか、少しでも気になったらとりあえず旅行やリモートワークでたくさん地方を使ってくれたらいいじゃないかと思う。
それで何回か来るたびに好きになったら少しずつ滞在を延ばしたり、たくさんの人と繋がって、色んな形で働いてみたり、自分の合うところなら住んじゃえばいいと思う。
 
 
地方に興味が出てきたとき、都市の便利を捨てなきゃいけないという感覚が重荷になってる人いるんじゃないかな。
地方も都市も好きな人はたくさんいると思う。
 
 
 
僕も今後どっしり上川町に住むかもしれないし、良いところがあればそこに住むかもしれない。
どうしようかな。
 
 
 

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『地域おこしというのは豊かな生活を一緒につくること』としたとき、つい自分以外の人たちの豊かさを考えがちだけど、自分もひとりの住民。
 
 
 
いろいろ書いたけど、まずは自分たちがしっかり稼ぐこと、豊かで楽しい生活をすることで、このまちにはこの会社、この人がいる。ということで地域おこしになる気がします。
 
そうしていけば豊かの輪を大きくしていける。
 
 
 
 
やるべくは、難しいことではなく、単にやりたいことをやる。
自分のやるべきことをやりながら楽しい生活をする。
 
 
 
 
楽しい生活。
 
 
 
今日はいろいろ考えたからポテチ食べてマンガ読みます。
久しぶりにスラムダンク読みます。
 
 
 
お前は鰈だ。泥にまみれろよ。
あぁエモい。
 
 
 
 
次回「馬体重5キロ増。糖質ゼロに遊ばれた」