まちづくりで頭がパー
ずっとエモいを探している志水です。
昔の写真を見返している時にエモいでしょうか。
商店街をゆっくり歩いている時にエモいでしょうか。
夜中にm-floを聞くことでしょうか。
誰か教えてください。
考えていたらもう夕方です。あぁエモい。
そんなことはどうでもよくて、北海道は4月下旬にしてようやく暖かくなってきました。(今日の層雲峡は雪、どうなってるんだ)
日差しに乗じて窓をあけてみたり、サウナ後の外気浴が最高だったり、外で肉を焼き始めたり、窓辺で豆苗を育ててみたり、着替えの途中で踊ってみたり、気温の変化を喜ばずにはいられなく忙しい毎日です。
道民の皆さんの声をここで代弁しますが、3月の春コーデ集が全然あてになりません。こちらはここからが春です。はー楽しみ。
ネコヤナギの花言葉は「自由」らしい。エモい。
えんもたけなわですので、まちづくりの話を。
いきなりクソマジメで恐縮ですが、内閣府が運用している「RESAS - 地域経済分析システム」によれば、僕の宿がある上川町の人口は5年ごとに500人ずつ減少するらしいです。
(2021年4月現在3400人ぐらいなので、10年後は2400人、20年後は1400人)
(2021年4月現在3400人ぐらいなので、10年後は2400人、20年後は1400人)
地方の問題!人口減少!やばい!
僕も宿をやり始めた時は「宿をきっかけに人口減少を食い止めるんだ!」と謎に意気込んでいたんですけど、この先を長期的に見ると、東京中心部以外の人口減少はもう免れられないようです。
っていうか考えてみたら、そもそも人口が増加しているところが一概に良い町ということではないし、まちの活性化の指標を人口の増減にするのはよくわかんない。
そんな中、うちの町長はじめ近くの人達がよく言っているのは"規模は小さくても豊かさがあれば大丈夫"ということ。
そこにいる人たちが生き生きしていれば良いまち、本当にその通りだと思う。
最近の上川町は地域創生への勢いがすごくて、柔軟な働き方を提案する地域おこし協力隊制度(kamikawork)を作ったり、民間事業者と組んで色々な取り組みが目まぐるしく行われています。
とにかくすごいスピード感で上川での"豊か"を発信しています。
それによって上川に注目してくれたり、一緒に楽しみたいと関わる人が確実に増えていています。本当にすごい。
そんな中、少し不安になることがあります。
行政の地方創生のお金が切れたら終わる取り組みなのか。担当の方が変わってしまったらどうなるんだろう。取り組み前から住んでいる人はどう思っているのか。
新しいことは目に付きやすいし、SNSをはじめとする現代のやり方とも合っている、スピード感が大事なのは間違いないです。
でも、そんな目まぐるしく行われているからこそ視野が狭くなってしまって、やることが目的になってしまうことが出てきそう。
10年後にそこにいる人、そしていまその取り組みに関わっている人が豊かになっているかということを忘れてはいけないなと。
その時だけの豊かさは「あのときはよかった...」の落胆にもつながりかねないんじゃないかなあ。
地域創生には、流行りの言葉ですが持続可能ということが大事なのかもしれないです。
以下、ちょっと考えたことをメモ程度に。
【まちの仕事】
層雲峡ホステルという宿を開業して今年で4年目、まちの仕事をいただくこともでてきました。
(生意気ながらに色々提案してきた結果なのかもしれないです。とにかくありがとうございます。)
(生意気ながらに色々提案してきた結果なのかもしれないです。とにかくありがとうございます。)
それにしても、まちの仕事を受けるって大変だなとつくづく思います。
公共事業に偏りすぎていても今までと同じようなものができるだけになって、今後の豊かさにつながらない気もするし、
ビジネスに振りすぎても一部の人しか受け取れない豊かにしかつながらない気がするのです。
ビジネスに振りすぎても一部の人しか受け取れない豊かにしかつながらない気がするのです。
まちの未来、自分の会ったことのない人達へのサービス、豊かさとは。
難しすぎやしないかい。
ってかそもそもそこまで考えてやらなくてはいけないのか。仕事が来たから全力でやる、それだけでもいいのかもしれないです。
そんなことでぐるぐるしていたら、まちからの仕事よりも、BtoBとかBtoCで自分たちの思った物事から色んな豊かを売っていった方が変に悩まずにすむのになとか思ってしまいます。そっちこそ絶対楽じゃないんだけど。
まちづくりや地方創生という言葉が往々に行き交っているけど、そのとらえ方は人それぞれ。(だからこそ、「あっちのまちがすごい」とか「うちのまちはだめ」を言い合ってしまったりもするんだと思う)
でもでも!そんな答えがない世界だからと今話題になりそうなことをがむしゃらに広げるのではなくて、まちの方向性を定めて確かめ合いながら進むことが必要だなと思う。(方向性をみんなに伝えることも)
だから僕も自分の生活の少し先をもう一度考えて、その上でみんなが豊かな生活を送れる何かを作り出していきたい。
その何かは不明。頭パー
【若者流出とUターン】
「地元から若者が離れていく…」
という言葉をよく聞くけど、僕は若者は一度は地元を離れるべきだなと思っています。(長期旅行でも留学でもいいんだけど)
離れることで必ず地元と比べたりすることがあるはずで、そうやって自然に地元を考えることがまず大切じゃないかなと。
そんな時、何より大事なのは、地元が帰ってきたい場所になっているか。
「都市もいいけど、田舎に住むのもいいかもな」
「あれ、この仕事は地方でもできるな」
そんなことを考えた時に地元で楽しそうにしている人たちを見たらきっと帰ってきたくなるはず。
でも現実には
『うちのまちはなんにもない』
そう言ってしまっている人はたくさんいると思います。
これは自分のまちを否定、もっと言えば住んでる自分を否定してしまっている気がします。
友人の絹張蝦夷丸が言っていたこと。
そのまちをどれだけ面白がることができるかが大事。そして関わった人たちと一緒に面白くしていく。
その通りだなと。
そうやっていけば、なにもないところなんてない。
どんな有名な観光地があっても、どんなに便利な商業施設があっても、なんにもないと感じてしまう人はいる。
まずは地元の人たちが主体的に面白がることで、そのまちの見方は全く変わるはず。(まちづくりに関わっている人や自営業の人だけじゃなくみんなが)
どのまちにも良いところはあるし、それぞれに課題があるし、 できることはたくさんある。
いまあるものを楽しむ他に、まだまだ工夫できる面白さがある。
どこだってできる。最高。
ということで、自らが楽しむことがまわりまわって、Uターンを考えるきっかけになるかもしれない。
【自分自身の移住】
僕は半年は上川町に住み、半年は近くの旭川市にいます。
半年に1回引っ越しをする、半年で仕事を切り替えるそのスタイルは苦ではないし、飽きっぽい僕には合っています。
地方あるあるのひとつ「あいつは住んでいないからダメだ」と言われることもあります。
でも、ずっと住まないとダメなところは気軽に行きにくいところになっちゃうんじゃないかなと。
住むよりも関わり続けることが大切な気がするし、自分にあった町や村が近くにあれば別の場所に住みながら関わったっていいと思う。(関わり方が大事だけど)
なんというか、少しでも気になったらとりあえず旅行やリモートワークでたくさん地方を使ってくれたらいいじゃないかと思う。
それで何回か来るたびに好きになったら少しずつ滞在を延ばしたり、たくさんの人と繋がって、色んな形で働いてみたり、自分の合うところなら住んじゃえばいいと思う。
地方に興味が出てきたとき、都市の便利を捨てなきゃいけないという感覚が重荷になってる人いるんじゃないかな。
地方も都市も好きな人はたくさんいると思う。
僕も今後どっしり上川町に住むかもしれないし、良いところがあればそこに住むかもしれない。
どうしようかな。
『地域おこしというのは豊かな生活を一緒につくること』としたとき、つい自分以外の人たちの豊かさを考えがちだけど、自分もひとりの住民。
いろいろ書いたけど、まずは自分たちがしっかり稼ぐこと、豊かで楽しい生活をすることで、このまちにはこの会社、この人がいる。ということで地域おこしになる気がします。
そうしていけば豊かの輪を大きくしていける。
やるべくは、難しいことではなく、単にやりたいことをやる。
自分のやるべきことをやりながら楽しい生活をする。
楽しい生活。
今日はいろいろ考えたからポテチ食べてマンガ読みます。
久しぶりにスラムダンク読みます。
お前は鰈だ。泥にまみれろよ。
あぁエモい。
次回「馬体重5キロ増。糖質ゼロに遊ばれた」
宿、山、まちづくり 3つの世界(2020年振り返り)
銭湯入浴中に小学生に「こんちわす!!」とどこかのコーチと間違えられた志水です。
その後違う人と気付き、「知らない人にも挨拶できるおれってすごくね!?」みたいに友達と盛り上がってました。
そんなわいわいの横ですっかり置いてきぼりにされたおじさんはフルチンでそっと目を閉じた次第です。
さて、真面目な話はこのぐらいにしておいて。
年の瀬ですね。カマボコってあんなに高いんですね。
ということで、ネット注文おせちの如くしっちゃかめっちゃかだった2020年を徒然なるままに振り返ります。(書いてたらめっちゃ長くなってしまった...)
言わずもがなですが、2020年はコロナの年。宿泊業界にもコロナが直撃。
層雲峡ホステルにももれなく。シーズン前からドタバタでした。
そして全国緊急事態宣言。事の重大さを改めて認識し、八方ふさがりじゃないか!と思いながらもやりがいを持ってオープンを決めた5月下旬。
それから色んな方の協力のおかげで7月1日に例年より2週間遅れでオープン。
10月中旬の営業終了までの間、サニブラウン君も腰を抜かすほどの速さで毎日が過ぎていきました。
シーズン準備や片付けを含めたとしても6月から10月のたったの5ヵ月。
どう乗り越えるかという勝負の3年目シーズンは、正直かなり暇になるだろうなと思っていましたが、ふたを開けてみれば今までで一番やること満載の5ヵ月。
お客さんは少ないけど「どうなるかは別として、できることたくさんありそう!」とネガティブをぶっ飛ばしてわざと負荷をかけた5ヵ月。
頭フル回転で抜け毛が多くなった5ヵ月。遠心力のせいだと思いたい。
そんなあわや9秒台が出る勢いだった2020シーズン。
好きなこと、層雲峡での事業を脇目をふらずにやっていると、知らず知らずのうちに3つの分野の上を走っていることがわかりました。
『宿』 『山』 『まち』
どれも楽しく、底の見えないほど深い世界たち。
その道をずっと来たわけではない素人がどこまでできるのか、覚悟も決まっていないままに賽は投げられ、レースは始まっていました。
分野ごとにリアルに振り返ってみようと思います。
それぞれにドラマがあるので書ききれるか。。
今後自分がこれを見直して怠慢な心を奮起させるきっかけになることを期待して。ヨーイドン
【宿の世界】
ここ数年常に右肩上がりに伸びてきて、熱量やスピード感もあった業界。
インバウンドの盛り上がりとネットの普及もあり、【場所づくり・集客・サービス提供】が他の業界よりもドタバタと展開されて、民泊も含めて開業する宿が跡を絶たない流行りの業界。
明るいニュースの多さに僕もその世界に飛び込み、やっちゃえやっちゃえの勢いのまま進んできました。
ということで、こんなピンチを経験したことはありません。
「ピンチの時こそ理念に戻らなければ」と思いましたが、今まで目の前の営業のことばかり考えていて、方針や経営の幹についてはいままでなおざりに考えていたのです。ひぇ~
毎日悩んで悩んで、行きつくのは現実逃避のYoutube。
そんなこんなでようやく決めたコロナ禍の中での営業の決意は下①~④の4つでした。
ひとつずつ反省していこうと思います。
①変化と工夫をして100日間の営業(7月1日~10月8日)。来た人へも来れなかった人へも、宿から大雪山、層雲峡の情報を発信。
実際には102日間の営業でしたが、この期間設定は本当に好判断でした。
お客さんの入りはもちろん、多方に注意を張り巡らさせながら生活できるのも僕たちにとってはこの期間で限界だったように思います。
来季の営業期間はコロナがどうなっているかにもよりますが、6月中旬~10月中下旬としたいと思っています。(葉が出てから散るまで)
インスタは毎日1投稿を目指していましたが、できなかった(さぼった)日もちらほらあって、ポジティブに言うともっとできるというという結果になりました。
②健康面では、ゲストと地区の方々、そして自分たちの精神的・身体的健康を第一に。
まずは当宿から感染症を出すことなかったのが何よりよかったです。(誰が悪いということではないし、どこからコロナが出てもおかしくない状況とはいえ、社会からの評判やコロナに対する差別で崩れてしまうのが店舗をもつ仕事の難しいところ...)
無事シーズンを終えることができた時点で御の字ですし、それだけでやってよかったシーズンと言えます。正直すげえ大変だったけど、しっかり対策してよかった。。
そして中の運営として、スタッフ全員が営業期間中体調を崩すことがなかった。
これはそれぞれの体調管理がなっていたということであって、スタッフのみんなに感謝です。
そして次の項目でも書きますが、コロナ対策を神経質にしていく中でも色んなチャレンジをすることで、宿としての楽しいムードをつくることができました。
辛い中でも工夫しながら、家族のように宿で生活することが楽しすぎて精神的に疲れなかったのが最高でした。今年もいいチームだった...!
日ごろから無理をしないこと、みんなで食べるご飯の大切さにも気づきましたね。
そして、層雲峡温泉としては、コロナ対策を統一した、「層雲峡スタイル」を6月に打ち出しました。
うちの宿でコロナが出たときに、足を引っ張るように温泉街全体が沈んでしまうのが怖すぎて、観光協会に生意気ながらに「ある程度の温度感を地区で統一してほしい」と提案して、協会がそれを拾い上げてくれました。
宿屋としても、年齢的にも若い僕たちに発言権を持たせてくれて、本当に嬉しかった。
地区としての方針が決まれば、広報へ。プロモーションの得意な絹張蝦夷丸にヘルプを出して、「ととのいました層雲峡」というキャッチが決定。
CMにもスタッフみんなで出演させていただいて、道内で大きく放送、近くの人からもCM出てたね!と声をかけていただけるほどでした。
ただ、歴史のある温泉街で物事を決めていくのはホントに大変だったし、地区の決裁がどのように行われているかも少しづつわかった。
難しいけど、その中であーでもないこーでもないとボトムアップで工夫していくのは本当に楽しかったなあ。(すげえ大変だったけどバリくん池田くん頑張ったよね!)
そこで学んだことは、今までの歴史もこれからのやり方も、両方大事だということ。(最新のやり方の方が良い!なんて言っていた自分が恥ずかしすぎる。。)
この一連の流れがきっかけで同地区にいながら今まで関わりの薄かった方たちと繋がれて、“あそこの宿にはこの人がいる”という安心感の中で宿を営業できるようになったのが何よりよかったです。
他の温泉街がどうかわからないですが、層雲峡は中の人たちがとても良い人!楽しい!
(役場、観光協会、温泉事業組合、各施設のみなさん、その節は本当にありがとうございました)
③経済面では、赤字は免れられないかもしれないけど、1,2年後も立ってられるように傷は小さく。なおかつ宿泊だけじゃない小さいチャレンジを積み重ねてしっかり戦ってみる。
「今年はうん百万円の赤字覚悟だな...」と思っていた今シーズンでしたが、予想以上にゲストさんが来てくれたことや(それでも昨年対比では約70%減)、宿での色んなチャレンジが功を奏したこと、宿以外の部分でお仕事をいただけたこと、町をはじめ色んなところから補助金をもらえたこともあり、なんとなんとなんと今シーズンはギリッギリの黒字着地でした。(皆さん本当にありがとうございます!)
これは今年の宿泊業としてはめっちゃすごいことなのではないかと思います。(いや、他の宿はなんだかんだもっと儲かってたりするのかな、わかんない)
補助金とかについては後に書くとして、お客さんが来ないのならば色々やってみよう!と挑戦しまくった年でした。
本気のラーメン屋さんイベント
料理、特に出汁取りと麵づくりが趣味の層雲峡ホステルの母、スタッフMai。その特技を生かしてチャレンジレストランをやってみようと企画した層雲峡ホステル本気のラーメン屋さん。
地元温泉街で働く方々に食べてほしい!宿を覗きに来てほしい!という思いでチラシをまいたところ、たくさんの人が!手抜きをしないマイと地元の方の美味しいの声、本当にうれしかったなあ。great job!
タイ料理弁当配達
タイ料理が得意なムードメーカーのスタッフYukie。こちらは町内の方々へ層雲峡ホステル特有の“海外の雰囲気”を届けたい!と企画。タイ料理って今までキットでグリーンカレーを作るぐらいしか知らなかったので、ナンプラーの種類から選んで作れるのはホントすごいなあと。
ふたを開ければ全ての日で50食近くの注文をいただきました!すげえ。
おつかい先で知り合った町外の方からもケータリングの注文が入るなど、人柄が功を奏してました!前日は遅くまで仕込み頑張ったね、コップンカー!
移住記事寄稿
仕事をやめて北海道にポンっと身一つで来たスタッフAsamiには、自分の感覚をしっかり持っているということで移住体験の記事を書いてもらいました。とりあえずとてもいい文章だから読んでほしいです。
スタッフが町外から来て、宿に住み込み、短期間でも上川町に移住するというスタイルは、これからのまちづくりにおいて風通しの良い環境となる気がします。外から人が来ることが普通になるというか。
私はたまたま宿ですけど、住むって場所そのものよりも、その場所にどんな人がいるかをつなげてくれる場所(人)があることが大事な気がします。それっぽいこといいました。ドヤ
アクティビティインフォメーション
コロナ前の冬から地元DMCと話していた、層雲峡でのアクティビティインフォメーション。あまり情報を持っていないインバウンドの方へ英語対応できるインフォメーションを設ける計画。
コロナで海外勢が来れない、むしろ日本人すら少ない。ならば、来年以降も使える地元情報をしっかり記事として残しておこう!と方向を少し変えながらインフォメーション運営を実施しました。
日本はもちろん、海外勢の中では初速の早い台湾をターゲットに。そしてここでは台湾人ヘルパーのKyonちゃんが大活躍。
これならば台湾にいながらも、日本って、北海道って、層雲峡っていいなあと思ってくれるはず!10人にでも読んでもらえればその人が友達と来て、その人のSNSを見てその知り合いが来て。国境が開いてからの個人旅行は「私が行ってこうだったよ!」の投稿がカギを握ると思います。
その他にもグラノーラミックスを作ってみたり、カレーをケータリングしたり、いろいろやりました。
そのおかげでNHKデビューさせていただきました。テレビの影響力ってすごいですね。久しぶりの友達からも連絡がきました。ネットワークビジネスの勧誘かと思いました。
(何日も取材してくれた寺崎さんありがとう!)
コロナ禍だからこそ、失敗も怖くない。ベネッセが腰抜かすほどのチャレンジたち、みんな本当に頑張りました!
全員が主役になる回があって。チームで働くって本当に楽しい。
1人じゃ絶対にこうはならなかったし、主体的に考えてくれたスタッフがいたからこそ。ありがとう!
④どうなるかわからない中に突っ込むということで、数年後も宿がどうあり続けられるのか考えてみる。
宿の在り方。答えがないことを深く考える。決断する。
その重要さと難しさを感じたシーズンでした。
旭川の小さな宿時代を含めると、宿泊業に就いて4年が過ぎ、今後の自分の目標なんてのも少し考えたりしました。
実は層雲峡ホステルは3年営業できたら良い方だなと思っていたけど、建物はまだもってくれそうだし、やっぱり楽しいし夏秋のみのスタイルが自分には合っている。今はできるところまで続けたいと思うし、むしろこれからだぜって感じです。できるかな。
ということで宿の設備も少しづつアップデートしました。
BOOK LAB.さんとのコラボで本のラインナップが新しくなりました。座れる本棚も制作!
ゲストさんはここから古本として購入もできたりします。ここの本棚のセレクトめちゃくちゃ良い!と言われたりしたとかしないとか。
古道具を組み合わせてくれて、雰囲気とそれでいて使い勝手のよいもの。これから色んな人に使ってもらって秘伝のたれ並みに味が出てくれば良いなあ。
枻出版さんからは山用品を大量購入。山に行く方へレンタルしてます!
昨季スタッフだったKota Moriにはマップと大判の地図を書いてもらいました。
さらに誰にでもわかりやすくなりました。今年もありがとう!
来年も少しづつですけどアップデートしていこうと思っています。
給付金と補助金
最後にいただけた給付金と補助金をまとめて。
- 持続化給付金
事業主は既にもらってますよね。営業売り上げが昨期と比べ減少した法人には200万円、個人事業主には100万円配布。
- 北海道経営持続化臨時特別支援金
上記給付金をもらっていて、道が打ち出した新北海道スタイルに則って営業していたら、5万円もらえるというもの。
- 上川町から助成金。
上川町で事業をやっている事業者に20万円、さらに宿泊業を営んでいる事業者には1室2万円の補助。
これは本当に助かりました。ありがたや。。
営業期間を短くできたのはこれが大きいですし、スタッフのみんなを雇用する覚悟が決まったのはこの助成金があったから。お客さんがいないとき、宿を休業した期間もしっかり100%のお給料をあげることができました。それはそれは助かりました。
雇用に関する書類を揃えればもらえるので、未だ申請してない方はぜひ!ハローワークの方が親身に申請の相談に乗ってくれたのが泣けるほどに嬉しかった。
- 小規模事業者持続化補助金
コロナで売上が少ないことを見込み、今のうちに整えられるものは整えようと3月に申請しました。(今回も商工会さんにはたくさんやっていただいて、頭が上がりません)
補助金の用途が広いことから、今回は山岳用品を充実、来年以降のガイド事業にも使えそうです。
そしてなんと今回に関しては補助金採択者にはコロナ対策に係るアルコールなど消毒に関するものが100%補助!これはすさまじい!安心していろいろ買えました。
- 環境省誘客推進、ワーケーション推進事業
国立公園に位置している団体が対象の補助金で5月に申請。ビビッて申請金額を低く見積もったのが功を奏したのか、両事業とも採択されました。
これら事業は現在も続いているのでどんな結果になるかわかりませんが、資金がプラスになるというよりはこれも仕組みを整えるためのものといったところです。
層雲峡ホステルとしては、今年までちょろちょろやっていた山岳ガイドの仕事を本格的に始めるため、進行形でガイドのホームページや動画を作っています。(めちゃカッコ良くて自分大丈夫かよって感じ)
また、ワーケーション(働きながら休暇を楽しむやつ)の環境を整えたところ、ウェブデザイナーの方やグーグルの社員の方までがワーケーションの場として使ってくれました。嬉し恥ずかし最高の記事を中西拓郎兄貴ありがとうございます!
宿の世界。
冬の間は営業こそしていませんが、僕自身が宿泊業を営んでいることに変わりありません。
Gotoで予約が入ったと思えば報道ひとつで多数のキャンセルがでたり、お客様への説明も情報が錯綜するもんだから難しい。誰が悪いわけでもないというので疲労だけがたまる。現在もドタバタが続く観光業に同業として本当に心が痛みます。
悲しいですが、この規模にまでなると、早く終われ、誰かなんとかしてくれ、手を合わせて祈るだけ。正直そんな感じです。
でも落ち込むのではなく、それまでにできることをやる。
楽しいことをする。
シンプルに自分とその周りの生活を豊かにすることから。
来年も頑張るぞー!

【山の世界】
大雪山に本格的に携わってきて、約7年。全然まだまだ知らないことはたくさんあるし、むしろ知らないことの方が多いです。
そんな中でも少しづつ歩荷(荷物を山の上に上げる仕事)とか、山のパトロールなどのお仕事をいただけるようになってきました。嬉しすぎます。
歩いても歩いてもまだまだだなあと思ってばかりですが、自分なりの登山の楽しみ方がわかってきました。
そんな山の世界にもコロナ。登山者が少なくなったり、登山会ができなくなったり、山小屋の営業形態が変わったり。
どこか疲れがたまる世の中で、僕のところにも「山歩きをはじめたい!」という声が。そこで、いままで踏ん切りがつかなかった山岳ガイドとしての仕事も始めました。
ガイドをやるには資格は必須ではないですが、今年頑張ったひとつとして、ガイド資格の中でも易しいとされる『北海道アウトドアガイド資格(夏山)』を取得しました。易しいと言えど最短取得で1年半かかりました。
(いやー筆記なり実技なり、勉強大変でした。オトナのテスト勉強って結構楽しかったです。なんたって全然覚えらんない。)
でも資格はあくまでスタート地点。覚悟を持って勉強し続けていきます。
今年ガイド研修をお受けしていただいたガイドの方々、ありがとうございました!また一緒に山に行きたいです!
近江美久ちゃん、色々一緒に登ってくれてありがとう!お互い頑張るぞ!
改めてですが、山歩きは楽しいです。景色はもちろん、山を登る人たちの人間模様がそこにあるのです。
誰かと歩くのはもちろん最高。いつもは話さないことをだらだら話したり、一緒の苦労があるから達成感もひとしお。
ひとりももちろん最高で、RPGの世界にいるような、信じれるのは自分だけかとゾクッとするような。よくわかりませんが、登った分だけ人間的に強くなれる気がします。
それにしても、ガイドの世界にはすごい人がたくさんで、僕なんておこがましいと思ってしまいがちで、その世界に突っ込むのは正直怖いけど、誰と比べるわけでもなく好きを伸ばして、自分にしかできないガイドになります。
ガイドのホームページや動画もそろそろ出せるので、乞うご期待くださいませ!(誰が待ってるんだ)
【まちづくりの世界】
まちづくりの世界が一番難しいです。
なぜなら自分や周りの考えだけではなく、そこに住む知らない人を想像しながら、全員を巻き込んでいくので判断が慎重になります。
やりたいことはあるけど、他の人がどう思うかな。上の人がどう言うかな。全員の賛成が得られるかな。そんなことを考えて一歩踏み出せない自治体はたくさんあると思います。
でも、上川町は役場の職員の方が自ら動いています。
コロナが一番つらかった春には、職員の方々が束になって町内飲食店で昼食を日替わりでテイクアウト。1回で30~50食も出たりします。事業ではないこのような動きには本当に感動しましたし、役場内がまとまるってすごいことなんです。(公務員ってチームワークのようで実際はバラバラ。隣の人が何やってるかわかんないような関係のところも少なくありません)
それに重なるように地域おこし協力隊のみんなが“カミカワークイーツ”ということで家から出られない人へテイクアウト商品を配達。地域のためになることを楽しく。めちゃカッコ良かったし、ピンチの時に動いている彼らがうらやましかったです。
ポジションはどうあれ、そのまちで、自分たちにできることを。
もうあれです、なんかすごく楽しいです。
今年はまちのイベントに呼んでもらうこともありました。
Daisetsu Outdoor Day
キャンプ場での地元近辺の方をターゲットとしたゆったり楽しめるイベント。
役場の方や関係業者さんの努力でめちゃくちゃ良い雰囲気づくり。
地方のキャンプ場でもこれだけできる!そう感じた爽やかすぎる夏のイベントでした。
Kamikawa Online Festival
このイベントはドラマがありすぎて...!
まずは下の映像を見てほしいです。
コロナでどうなるんだ...というときに「上川でフェスやるから!」と絹張。このご時世に何言ってんだと思ったけど、それはコロナだからできるオンラインフェス。ローカルのローカルによるローカルのためのフェス。これがあったから夏が締めくくれたなあ。
そして冬も配慮しながらのイベントを!Snow Forest CAMP
これはお知らせ!
年が明けた2021年1月16,17日、層雲峡オートキャンプ場ではじめての冬キャンプイベントやります!
年が明けた2021年1月16,17日、層雲峡オートキャンプ場ではじめての冬キャンプイベントやります!
詳しくはホームページを!
層雲峡ホステルとして宿の事業を続けてきて、そこで色々な企画を打ってきて、年度の反省と共に、小さな事業者として感じた点を役場さんへ毎年まちづくりとして提案させていただいていました。
生意気かもしれないけど、声をあげる。だからこのようなイベントに呼んでもらえるようになったのかもしれません。これからも続けていこう。
何が正解かは闇の中のまちづくり。
でも自分たちが楽しめるように、ざっくりと未来のためなんて言い訳しないで自分たちのために。
そうやっていったらそれにつられるように2次的にまちが少しずつ動いていくはず。はず。
こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、中規模都市で生まれ育った私は都会に疲れたとか田舎に住みたいと特別思ってはいませんでした。
でも今は分野は別々でも一緒に頑張っている人達を知って、やればやるほど良いも悪いも言われたりもするようになったけど、もっとここで頑張りたいと思うようになりました。
3つの世界。
正直どれもどこまで戦えるかわかりません。
まだまだ確固たるなんとかは生まれておらず、一喜一憂しながら日々を過ごすことになるでしょうが、誰かにやらされて休日を待つ生活を送るよりも私にとっては1億倍楽しいです。
たまに「どこに向かっているの?」とか聞かれますが、今が楽しいということが一番。強いて言うならその先も利益を生みながら楽しいことをやる続けられることです。
まだまだできることもやりたいこともたくさん。いつかやりたいはやらない言い訳、自戒も含めて。
でも、歳取ったな、、と感じた1年でもありました。
身体から疲れが取れなかったり、同時多発していることに対して頭ん中を整理できなくなってきたし、人の名前がぱっと出てこないし、一番はご飯をたくさん食べられなくなってきました。こないだは丸亀製麵で野菜かき揚げを食べきれなく、ショックのあまり膝から崩れ落ちてそのまま寝ました。いらっしゃいませ。
最後にコロナ自体に対して。
もうどこで感染者が出ても、むしろ自分が感染してもおかしくない世界。その中で営業している店舗、利用している人、家にいる人、それぞれの選択が尊重されなきゃいけない時期です。
自粛するべき、外に出るべき、○○に住んでる人は来ないで、○○だから大丈夫。これらは人に押し付けるものではなく、自分で判断するもの。
そして、全員の判断を尊重する。色々な声に対して賛成も反対もするべきではないと思っています。当たり前か。
ということで、とりあえず年内は、またみんなでぎゅうぎゅうでスポーツを応援したり、大人数で乾杯できる日を楽しみにしながら、ビールとおつまみ、コーヒーと甘いものの往復ビンタで年を締めようと思います。
甘いもので思い出しましたが、こないだカヌレという小物みたいな食べ物を初めて食べました。なにからできているかわからないですが、とてもうまいのでオススメです。
さて、色々あった2020年もあと2日。
紅白の天童よしみさんの曲目「あんたの花道 ~腹筋太鼓乱れ打ちSP~」が気になっているのは僕だけじゃないはず。
それでは、来年もお手柔らかにお願いします。
改めて、今年宿ができるか【層雲峡ホステル2020年の方針】
Youtubeのマンガ広告を最後まで見入ってしまっている志水です。
チャレンジのマンガを読破するのとちょうど同じ現象が起こっています。あれが僕の中で不朽のベストセラーです。
さて、ご存知コロナウイルスで僕の経営している層雲峡ホステルにも大きな影響がでることは間違いありません。
そこで前回のブログでは"その中でやっていること"について書きました。
しかし、ブログを書いた4月5日から約1ヵ月半。良いも悪いもどんどん状況は変わりました。
なんというか、あの時は覚悟を決めたつもりだったのですが、考えが揺れに揺れました。まだまだコロナに関して、少し考えが浅かったんだなと。
改めて今の状況で考えると、"宿を営業する"という決断ができるだろうか。
宿を営業したらゲストやスタッフを健康的にリスクがある方へ導いてしまうかもしれない。
でもいま宿でできることがあると思うし、来年以降のためにも営業したい。そして僕やスタッフ、地域としても稼いでいかなければ。
なんだこれ。
どっちに行っても過酷すぎやしないか。
どうしたらよいのかわからず、電話でもネット上でも、とにかく立場の違う色んな人の話を聞きました。
そこでわかったのは、今後どうなるかは誰にもわかっていないということ。
偉いとされている人も、経営の先輩も、学者も、公務員も。
そして今回大変なのはコロナに対する意見が立場によって違うこと。
震災後のようにひとつの方向を向いていないというところがかなり難しいです。
こんなに考えたことはいままでの人生ではじめて。
そして考えれば考えるほど思考が塞がれていき、一度は絶望しました。
具合が悪くもないのに寝込みました。無気力そのもの。
ベッドから出たと思ったら床に寝転んで、唐突に「あ"ー!」と声をあげるほどのやばいやつでした。ミスチルのLIVE映像がアップされてなかったらやばかったです。
このときに宿として求められるものはどんなことだろう。
そして改めて僕たちがやりたいことはどんなことだろう。
泊まりに来る人の期待しているものと、宿の僕たちのやりたいことが違うほど、宿をやる意味はないです。
どうするどうする。
健康面。経済面。安心安息。やりたいこと。地域としての評判。先の不透明さ。
難しすぎます。
そんな中で出した結論。
層雲峡ホステル2020シーズンの方針は次の4つです。5/20時点
(また変わる可能性が全然あるけど...)
- 変化と工夫をして100日間の営業(7月1日~10月8日)。来た人へも来れなかった人へも、宿から大雪山、層雲峡の情報を発信。
- 健康面では、ゲストと地区の方々、そして自分たちの精神的・身体的健康を第一に。
- 経済面では、赤字は免れられないかもしれないけど、1,2年後も立ってられるように傷は小さく。なおかつ宿泊だけじゃない小さいチャレンジを積み重ねてしっかり戦ってみる。
- どうなるかわからない中に突っ込むということで、数年後も宿がどうあり続けられるのか考えてみる。
"宿を営業する"
これが良いのか悪いのかはわかりません。
今年は営業してる場合じゃないだろ!という批判は甘んじて受けます。
(なにか他に "健康と経済を両立した案" がある方は教えてください。)
宿をやる上で、来る人の期待を裏切ることはしたくないので、買い物に出かけるときと同じようにリスクはちゃんとわかってもらいたい。
その代わりに、宿でどんな対策と運営方針をしているか、そしてその時の状況については都度公開、発信します。
その上で僕たちのやりたいこと "自然を楽しむすべての人に" できることを全力でやります。
宿での過ごし方も昨年の層雲峡ホステルとはちょっと違うかもしれないですが、本質からいいね!と言ってもらえるように頑張ります。(こんな時でも働くと言ってくれたスタッフへまずは最大の感謝です)
この判断が正しかったかどうかは来年、いや数年後わかることと思います。
ということで。
山に登りたい方、ちょっとお出かけ始めようかなという方、改めてですが夏秋に宿は元気に開いてます!
僕たちの出来る限りの安心をご用意してお待ちしてます!(過剰な自粛はなしでいきますので堂々とお越しください)
↓ご予約はコチラから↓
★今シーズンの詳しい宿泊形態について(後日ちゃんと公式HPにアップします)
・7月1日から10月8日までの100日間の営業。
・館内の消毒や換気など、知識を伴った出来る限りの対応策を実施。
・現在の体調をチェックイン時に確認。体調が悪い方の宿泊はご遠慮いただく。
・緊急事態宣言の再発令など、国や地方自治体の方針に従い、その都度対応を変化。
・しばらくドミトリー(相部屋)廃止、すべて個室形態とする。(最大4名)
・料金は1名1泊 平日3500円、休前日4000円。
・談話室の配置を変え、少しの交流と自分の時間をゆっくりとすごしてもらおうという方針。山歩きや森林浴。読書。デジタルデトックス。ワーケーション。自然ガイド。などなど。
★宿泊以外でのやりたいことの一部(どこまでできるか...)
・初心者限定の登山ガイド。
・旅するキッチン基地として地元へ世界の料理弁当を販売。
・2週に一回の土日は泊まらない昼の部の営業。(本とカレーとコーヒー、それに近隣の温泉などを組み合わせて)
・アウトドア用Tシャツなどの制作、ネット販売。
・使っていない宿の車をカーシェアとして利用。
・山岳ガイドさんたちの宿泊料金は今シーズンいつでも1泊500円。
・修学旅行が中止になった学生は無料、登山を体験してもらいたい(少人数で回数を分けてもらうなど)
やってみたいことも、挑戦する方向が少しでもズレれば、「なにやってんだ!」となったり、「変なことやってんなあ」と指をさされることもあるかもしれません。
宿の関係者、山の関係者、地区の方々、自分の生き方、色々な目線を思うと頭が爆発しそうです。(正直誰も見てないと思うけど)
しかし、いま挑戦し経験を積んで、時代と共に変化できなければコロナ後に悪い意味でなんにも変わってない気がしてしまうのです。
コロナと旅行。
旅行や観光をはじめとした娯楽はライフラインが整った先にあるもので、なくても生きていけます。
でも、娯楽がないとこんなに辛いんだなと改めて思いました。
今日仕事が終わったら飲みに行こうとか、疲れを癒しにサウナに行こうとか、みんなで美味しいものを食べに行こうとか、ライブが楽しみだとか、ドライブや旅行に行こうとか。
それがなくてもへっちゃらという人はどれだけいるでしょうか。
時代が変わっても、楽しみとなるものがあり続けられるようにする。小さい宿の遠い目標のひとつです。
それにしても。
以前は公務員だったこともあり、「こんなことになるなら公務員辞めなきゃよかったのに~」と言われたりもしました。
でも僕はそんなこと1ミリも思っていなく、逆にこの時に自営業をやっていてよかったと思っています。
むしろ公務員を続けていたら、戦っている事業者の人たちを見て羨ましくなり、なんでこっち側なんだろうと悔しがっていたに違いないです。
逆境でも工夫をしながら自分のやりたい商売をして、時代を生きていくことが自営業の楽しさだとも思っています。
そしてかっこつけですが、うまくいってもいかなくても、いつかこの悩みに悩んだ経験を次の世代に話せればと思ったりしてます。

つまり、
ひのきの棒と布の服の状態でいきなりバラモスと闘うことになってしまいました。
次回「トランセルLv.100」
地方の宿屋がコロナの中で今やっていること(4/5現在)
こんばんは。ブルボンのお菓子で釣れる志水です。
いつもは何気ない日常を切り取って雨上がりの空に紙ヒコーキくもり空わってるこのブログですが、今回はマジメに。
人の命が第一なことは言わずもがなですが、個人事業主のはしくれとしては同時に経済もなんとかしていかなければいけない状況。
コロナそのものや国の政策、あらゆる情報が錯綜し、自身で選択をしなければいけない今、誰が何をやっているのか情報をシェアすることが自分のできることのひとつだと思いこのブログを書いています。
私は北海道の"層雲峡"という温泉街で『層雲峡ホステル』という山小屋のようなゲストハウス(安宿)を経営しています。
山小屋というのも、山登りの人がたくさん来てくれるということに加えて、6月~10月という期間限定の営業期間をとっているから。
ということで、現在はまだ今シーズンの営業が始まっておらず、今後必ずコロナの影響がでることになるにせよ、まだ直接的な影響は出ていません。
現在宿を運営されている方々は日々変わる情勢の中で葛藤し、宿と自分の生活を守ることに尽力されてることと思います。その方々をはじめ、飲食店、エンタメ等の関係者の方々にもまず敬意を表します。
ともあれ私にとってもここが勝負所。嘆きたい、助けてほしいという前に、まずは自分ができることを全てやってから枕を濡らそうと思いました。
私がこのコロナの最中やっていること考えてることを以下の通り並べました。
どなたかのなんらかの参考になれば幸いです。
※4月5日現在の段階で書いていますので今後情報は変わってくるものがあります、ご了承ください。
① 覚悟を決めた
これが一番大きいです。今シーズンはビジネス的に言うと赤字!と割り切りました。(特にうちの宿は半数以上の宿泊者が海外勢であることが大きい)
でも、もちろん黒字にしたい。いっそ赤字から黒字にどんだけ伸ばせるかのチャレンジゲームです。
売り上げが下がっていく...と沈むのではなく、この中でどれだけできるかという気持ちを上向きに持っていくことで雑草魂が燃え尽きることはなさそうです。
金銭的な部分では、運営資金は地元しんきんに追加融資を受けました。
金利の少ない 新型コロナウイルス感染症特別貸付|日本政策金融公庫 もあります。
金融公庫の貸付は窓口が混むことにより手続きに時間がかかるのではないかということと、さらに私は地元しんきんで既に借りている部分があったので、利息はかかりますが、地域とのつながりに今後の期待も込めて拡張するような形で融資をしていただきました。
ダメならそのとき。やってやります。
② スタッフの雇用
年明けにスタッフを募集し、ありがたいことに応募がたくさん。そこから層雲峡ホステルに合う方を採用させていただきました。(応募していただいた方、情報を拡散していただいた方、本当にありがとうございました)
採用時にはこんな世の中になるなんて思ってもいませんでした。
しかし、コロナがあったから採用見送りということはしません。なんたって覚悟が決まってるのですから。ダンコ
また、雇用に当たってカギとなるのが雇用調整助成金 |厚生労働省。(経済上の理由により、事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、雇用の維持を図るための休業手当に要した費用を助成する制度)
なので、月給20万円の人が1ヵ月コロナの影響で仕事を休まざるを得なくなった場合、16万円分が支給されるもんだと思っていましたが、以下の記事をみるとなんだか違うみたいです。(もはやこれが正しいのかもわからん)
※ちゃんと5分の4出るという声もあり、全然わかってません。
実際に厚労省の問い合わせ窓口に電話したところ、細かな計算式、応募様式についてはインターネットに載っていること以外全てまだ決まっていないということ。
申請の手間やスピード感を考えると、少しでもお金が出れば助かるぐらいに考えて、それを頼りにできるものとは思わないほうがいいのかもというところです。
詳しくはまた情報がアップされるのを待つのみです。
少し話がそれますが、問い合わせ窓口の電話口の方が本当に辛そうな口調だったことが印象的でした。1日中色んな人に色んなことを言われてるんでしょう。そのような方も同じ人間、家族友人だったらと考えるべきで、配慮を忘れてはならないと思いました。
③ 今年の方針とやりたいことを決めた
営業が不振と予想されるならばと考え方を変えました。
売る年から整える年に、やってみる年に。
バネをためてコロナが落ち着いたときにビヨンと伸びれるように宿の設備やサービスを少しでも前に進めていきます。
具体的には、山の宿として"登山初心者向けの山岳ガイドサービス"をはじめてみようかなと。どれだけできるかはわかりませんが、しっかり勉強をしてやってみようと思います。
宿の設備としては水回りの改装、そして宿のリビングをちょっとした本屋さんみたいにする予定です。BOOK&BEDの需要があるように宿泊と読書の相性は良いし、本が並んでいると暇しないし、なによりなんだかウキウキします。
山岳ガイドサービスをはじめるにあたっては現在補助金を申請中です。
補助金がつけば、登山用品を買い、登山初心者の人が手ぶらで来れるようにこちらで雨具や靴をレンタルできるようにしたいなと思っています。
肝心な補助金とは、令和元年度補正予算 小規模事業者持続化補助金<一般型>というもの。
これは販路拡大という名のもとに、設備や広報など用途が広いもので、このコロナの時期に再起を図るにはオススメだと思います。
補助率は3分の2で上限額は50万円まで。(75万円かけて自社ホームページを改修する場合、50万円が補助されるので実質25万円でできるというもの。HPの他にパンフレットをつくるなど他のメニューとの組み合わせもできます)
窓口は各商工会議所や商工会なのでまずは相談に行くとよい気がします。
しっかり書類を書かないと採択にならないらしいですが、そこは商工会の方がサポートしてくれるはず!
ちなみに今年は4回申請期間があり、次の申請締め切りは6月5日です。
④ 固定費の見直し
当たり前に払っていた経費の見直しに良い機会ということで固定費の見直しをしました。
具体的には、電気の自由化に伴い、電力会社を変えました。
少しでも支出を少なくして、現代に合ったやり方をとること。これからも大事なことなのかなと。
⑤ その他の補助金助成金探し(お金欲しい)
■ 政府が出した1世帯あたり現金30万円配布
これが発表された時はおおっ!と思いましたが、現時点の情報ではなかなかもらえる人の条件は厳しそう。
住民税を払わなくていい人(生活保護の人か収入が極端に少ない人)か、現時点で収入が5割減している人だとか。
これはどこまで対象?収入の判断は?考えた先は沼だったのでやめました。もう少し厳密に指針が出てから申請などの判断をしようと思います。(個人事業主へ最大100万というものも検討されてるらしいのでそっちに期待)
■ 各自治体の活動で使えるものがないか聞いてみる。
事業を営んでいる自治体へなんか使えるものがないか聞いてみると意外とあったりします。
(ちなみに私の町では地域のものを使った商品の開発費に2万円ほど出るかもということで、地元食材を使って宿オリジナルの山で食べるお菓子の開発などをやってみようかなと考えています)
この状況に対して、地域創生や観光関係の部署が策を練ってくれてたりするところもあるので、いきなり門をたたいてみるのはアリだと思います。
("J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]"というアプリも補助金検索にオススメ)
⑥ 仕事そのものを考え、別のことも勉強し始めた
コロナのような経済への大打撃が今後ないとは言い切れません。どんな世の中になっていくのかはわかりませんが、これからは宿業だけでは厳しくなってくることも考えられます。
なので、別の事業を持ってどんな状況になろうと精神的安定は保てるようになろうと。
宿泊業にかかる民泊のコンサルなども考えましたが、いまは不動産を勉強し始めました。宅建です。ここに書けば背水の陣、机に向かわざるを得ません。頑張ろ。
あとは5月には毎年やっている田植えのバイトをやって宿がオープンするまで食いつなごうと。
こんな時でも季節は進みます、一次産業は強いということを改めて痛感しました。
⑦ その他
海外にいる友達に連絡してみています。「そっちはどう?元気?」とこの機会に連絡をとっています。心配はもちろん、ニュースで見る状況だけではないものが見えてきたりします。
宿をやっていて、ゲストが友人になると、世界が近くなってこういう時に心強いです。
それと、夜ランニングをはじめました。
運動で頭をすっきりさせる他に、足で街がどう動いているかを見れちゃいます。
飲み屋が閉まっているところ、こんな中でも混んでいるところ。大型ホテルの客室に灯った電気の数、病院の電気の数。意外といろんなことがわかります。
(雨の日は中止なので部活が休みになった勢いで雨の日も幸せになれるおまけ付きです)
と、こんなところです。(精神論が多い)
それぞれの業種でそれぞれの葛藤と工夫がなされていて、対応している人たちも大変で。全員に敬意をもって前進したいです。否定よりも提案、提案よりも行動を。
その他、補助金等の情報について、これが使えるよ!とかその情報違うよ!とかあれば教えていただけると嬉しすぎて踊り明かします。
また、質問があればコメント欄かメールかSNSにお願いします。
もしくはルマンドを道に落としといてください、翌朝私が群がっていますので。
みなさん本当におつかれさま!好きな音楽でも聴いて一緒に頑張りましょう!
We are all in this together!!!!
夜に観て良かった映画9選
サウナとアミノ酸でだいたい解決、志水です。
それにしても年の瀬ですね。
今年のゆく年くる年はどこのお寺が出るのでしょうか。ガキ使は今年も年越しは関係ないのでしょうか。
そんな中で個人的に注目しているのは、紅白での曲目、氷川きよしさんの「紅白限界突破スペシャルメドレー」です。紅白に限界があったのか、それとも氷川さんが限界なのか。気になってしょうがないので外でコーヒー飲んだらどうでもよくなりました。
年末で仕事も落ち着き、時間ができているので映画を見あさっています。
本当は映画館で見たらいいのですが、Amazonプライムが外出を阻むのでインドア映画です。
映画館っていい匂いがしますよね。あの匂いの芳香剤とかないのでしょうか。
家で映画を見るときにもあの匂いをさせたいです。レノアハピネスでも8×4でも可。
ということで22時から見て良かった映画を勝手に陳列します。
だらっとした夜の参考にぜひ。
このままでは物足りないというか、なんかやり残した夜ってありますよね。そんな日は瓶ビールとこの映画で決まりです。アテはポップコーンというよりは漬物とか酒盗がオススメです。
古いというより懐かしい路地、そこの食堂での物語。
世間には本当にいろんな人がいて、深い関係の人、つかず離れずの関係の人、今日会った人。
そのそれぞれの人の背景だってひとつひとつがドラマ。それらがこの食堂で部分的に重なって。関係ないけど関係ある、人っていいなと思う映画です。
なにより家庭用フライパンで作っている料理が美味そうです。豚汁食べたいですね。
- バックトゥザフューチャー
THE名作。いつ見てもおもしろいです。見たことがない人がいたら今夜はぜひこれを。
過去へ未来へタイムスリップする物語というベッタベタなストーリーですが、そのベタはここから始まりました。
当時の未来が現実になってるものもあって、おーと感心してしまう部分も。
名優マイケル・J・フォックス演じる主人公の素直な部分があるからこそのカッコ良さ。そして博士のドクとのコンビはこれがSFだ!というワクワクを生んでいます。3部作ですが、1がぶっちぎりオススメ、2もおもしろいです。3はおもしろくないです。
タイムマシン関連でいえば、"サマータイムマシンブルース"という邦画もかなりオススメです。夏休みの朝に見たい感じのものなので今回は割愛です。
- アバウトタイム
家族と恋人、大切な人との時間の尊さを教えてくれる作品。
こちらもタイムスリップのものですが、先ほどの作品とは全く別のストーリー。
過去未来に行ったりしてもなぜだか違和感がなく、それよりも大事なものが大きく描かれています。
ネタバレになってしまうかもですが、個人的には地下鉄のシーンが幸せ度MAXで心がキレイになりました。
ストーリーが面白いのはもちろん、挿入曲がどれもすごく良いのでいつもより2つぐらいボリュームを上げてみてほしいです。
それにしても恋愛モノをみると外の空気が吸いたくなるのは私だけでしょうか。乃が美の食パンくわえて曲がり角向かって全力疾走します。
- 二重生活
人の裏を覗いたらどうなるか。見たいけど見なかった方がよかった秘密。
これはテーマが深いだけに深夜に見てほしい映画です。
ひとの生活を知ることがこんなにも疲れるとは。なのに前のめりに引き込まれていく。見てるこちらも心臓バクバクしながら観察してしまいます。
それでも最後はふわっと水色の空が似合うエンディング。個人的に最近いちばんの面白さ。
話題の菅田将暉が出てますが、それより主演の麦ちゃんがかわいいです。
- Snatch
ダイヤをめぐる男たちの物語。"男"、いや"漢"の勝負は見てて爽やか。
同時に他視点から描かれて、パッパッパッとシーンが変わり、緊迫とユーモアが隣り合わせ。
個性的な登場人物が次々と登場してきて、事件が同時多発、関係性を整理する時間もなく、展開していき、脳みそがついていけなくなったときに駆け抜けるように終幕を迎えます。
その爽やかさたるや。見終わった後は短距離走を走り終わった後のような感覚が残ります。
これを見てから、吸うのであればブラピみたいにタバコを吸いたいと思っています。分煙
まず、エンディングの歌がいいです。この間結婚した蒼井優が主演。
一見普通の女性なのですが、場所を変えることでその場所の主人公になっていくところが凡人代表としてグッときました。
最後のセリフは自分も言いたくなってしまいます。
エンディングが流れ、明日からの優しい活力をもらえます。森山未來もカッコイイです。
エンディングが良いシリーズには"ジョゼと虎と魚たち"もあげておきます。ぜひ
正直な部分、嘘の部分、人からの目線、それでも自分に正直に生活することはやはり大事なのかも知れません。(それっぽいこと言うシリーズより)
- 百円の恋
百万円の次は百円。めちゃくちゃで熱量の元はよくわからないけど、"頑張ってみる"というカッコつけない熱量が良い映画です。
いやこれどうすんのよーっていう人生をボクシングを通してぶちこわそうとするストーリー。
エンディングでクリープハイプの曲のギターがガシャーンと鳴ったときにあー良い映画だったと思わせてくれました。
それにしても100円コンビニってすごいですよね、利益ってどうなってるんでしょう。チャリ旅してたときは蛾のように100円ローソンに吸い寄せられていました。光周性
- セッション
究極の師弟愛。ビックバンドの指導者とドラマーの話。
その指導は、いまの日本では確実に訴えられるような"悔しさ"や"絶望感"が味わえ、「なんだこいつ..!今に見てろよ!」と見ているこちらまで怒りを含んだやる気が込み上げてきます。しかし、その先の主人公の感情は天才の域。どちらが何を求めているのか、期待と承認、狂気、音楽の果て。
後半の2人の感情のやり取りがセリフではなく表情で表しているところが秀逸。
熱量の幅が大きすぎてスポーツマンのように熱くなれる人にはハマるけど、そうでない人にはあまりオススメできないかもしれません。
"おいらはドラマー"もこのように出来たのかもしれませんね。
もう知らない人はいないと言っても過言ではない"新海誠"監督の名が売れた作品。
それぞれの人の視点で男女の内面を描いていて、冬から春、夏、そしてまた冬から春へと季節が移り変わり、その背景がとんでもなく綺麗。
それにしても、"茫漠"なんて立派な言葉、この映画でしか聞いたことないです。
そして何より山崎まさよしさんのone more time one more chanceのためと言ってもいいような物語。
特に最終話の音の使い方は「おぉ...!」と声が出てしまいました。
終わった後も何度も聞いたのは言うまでもありません。
こんなところで、ざっと紹介して見ました。はたしてこれが何に繋がるかと言えばきっとririkoさんです。
来年は王様のブランチを見て午前中を終えるぐらい心にゆとりを持ちたいです。
年が終わりますが、今年のアレは今年の内に。
アレは今年のうちからできるはずです。
それでは私もここらで限界突破します。
ズンズンズンズンドコ、よいお年をお迎えください。(きよし!)
次回「一富士二鷹三麻婆茄子」
寝耳にタコス(メキシコ)
自分の寝起きの口の臭いに驚いて起きる志水です。
臭いから推測すると、誰かが私の口の中で犬を飼っています。困っています。
ついでに言うと、知らないおじさんが私の枕を勝手に使っていると思われます。勘弁してください。全部自分の臭いかもしれません。本当に勘弁してください。
よくわからないですが、メキシコに行ってきました。
本当によくわかってません。
自分の宿の冬囲いが終わったと思ったらメキシコにいました。
そもそもメキシコは、ずーっと行きたかったところでもないですし、事前にるるぶで調べ倒してテンション上げていたわけでもないのです。
タコス食べたいなあという理由のみ。
そして怖いのがタコス食べたいなあと今まで思ったことすらないということ。
その前に「タコスって何?」です。ドリトスのタコス味で充分なタコス人生でした。
しかし結論から言うと、
タコス美味かったです。
好みの肉選んで、トマトとか玉ねぎとかサボテンとかと一緒にトルティーヤ(トウモロコシ生地)に乗せてライムを絞ってがっつきます。
トウモロコシの匂いが強めですが、肉も負けじとパンチがあって美味い。
1つ10〜30円なので何個も食べてしまいます。
よくわからないですが、肉が美味い。
ついでに言うと隣で売っているハンバーガーも美味い。
よくわからない肉が美味い。
一緒に入っているチーズも美味い。
どこもかしこもトウモロコシばっかだけど美味い。
おばちゃんもトウモロコシに自信あり。すしざんまいポーズ。
ちなみに魚介も美味いです。
ある日は柄にもなくオシャレなシーフードカクテルなる代物を注文。オシャレな生ガキにあたって2日間天井を見ていました。
食あたりは"二日酔い"、"男"に次いでつらいよ。
全ての食べ物がパンチが利いていて、とっても美味かったです。
しかし、チリがギャグだろという辛さのものもあり、私のおしりがデモを起こすこともしばしば。
その暴動はとてもひとりで止められるものではなく、ただひたすらに国会でうなだれているしかなかったのでした。令和
ともあれ日本食とは違う食文化があって、良し。
目的がタコスだけでは本当にタコ野郎になってしまうということで、ちょうど同じ期間にやっていた"死者の日"に参加してきました。
日本でいうお盆にあたるお祭りで、あの世とこの世をつなげて先祖さまを明るくお迎えしようというもの。
故人を楽しく迎えるために、どの通りもお祭りムードでした。
これで死後も麦わらの帽子のきーみがです。
歴史的なテーマがしっかりとあると、やっぱり見応えがあります。
外から文化を入れるのも大事ですが、そこにあるものを活かしながら付け足していくのが地域づくりにはやっぱり大事だなあと誰かが言ってました。
生身の人間もここぞとばかりにガイコツメイクでインスタ映え。
祭りのメインはパレード。
通りを覗いたり、隊列についていったり。
同部屋のオーストラリア人はパレードにずーーっとついていって、行きつく先のないまま3時になっても歩き終わらないので、パレードが嫌いになったそうです。
気晴らしにディズニーランドにでも連れて行ってやりたくなったりならなかったり。
私もパリピになりきれなかったので、メキシコの山に登ってきました。
眺望よく、簡単すぎず難しすぎない良い山がたくさんあるらしいのですが、登山口までのアクセスの情報はまるでなし。
RPGのごとく住民に聞きまくります。
しかし、日本はおろか英語も伝わらない始末。
ワンツースリーが伝わらなかったときには膝から崩れ落ちてそのまま寝ました。
そんな中でもタクシーをチャーター。
タクシーがたまっているところで、日本語で山に行きたいと連呼。
伝わらないのでジェスチャー。口約束どころではなく、身振り約束です。
ドキドキしながら翌朝待ち合わせ場所に行くと、予定通りディエゴは来ました。ディエゴはディエゴでもディエゴのパパ。
身振り約束をするとその人の父が来る仕組みがあるのかもしれません。おーこわ
山は5,000mほどのものが多いですが、比較的高い登山口までタクシーで行けちゃうので楽。しかし急な高度に息が早くなります。(そもそも首都のメキシコシティで2,000mほどある)
乾いた空気の中、ずーっと伸びている道を進むのは最高でした。
トルーカ山

イスタシワトル峰
ごつごつの岩肌に枯草。
メキシコに来たなあと思ったときでした。グラシアス
メキシコは意外と都会で、
通りには音楽があふれていて、
チュロスも美味くて、
サボテンがボーボーで、
言葉は通じなかったけど、人が良くて、
とても良い国でした。今度はキューバとセットで来たいです。
とんで日本は4月。
新入社員の皆さん、社会はよくわからないことがたくさんあると思います。
でもこの先もよくわからないことだらけです。
もっと言うと私は社員になったことがないのでさっぱりわかりません。
とにかく私の車検は平成32年までです。令和をぶち抜けるのでしょうか。楽しみです。
次回「疲れた時に読みたい万葉集フレーズ100選」
カニでもわかる簡易宿泊所開業概論Ⅱ(宿運営②)
起こしてくれと頼んだ目覚まし時計に翌朝にはブチギレている志水です。気がふれています。
さて、お久しぶりです。
誰に久しぶりなのか、そんなことはどうでもよくて、今年の5月に運営していた旭川市のゲストハウス"レトロハウス銀座旭川"を卒業し、6月から北海道大雪山の登山拠点である層雲峡温泉にて『層雲峡ホステル』という宿を始めていました。
宿をやるために公務員を辞め、自転車で日本縦断しながら日本の宿をみて、海外を放浪し、地元のゲストハウスでマネージャーをして、とうとうオーナーとして自分の好きな山のふもとで宿を。
なんだか経歴だけみると順風満帆に見えます。
しかし、そこには星の数ほどの苦楽がありました。(8割苦)
本当です。闇遊戯もびっくりの闇具合でした。
公務員を辞めてからの放浪期間は根拠のない自信しか持っていなく、グーグルマップで明日を探すこともしばしば。
宿レトロハウス時代には、掃除と建物の手直しの毎日。
繁忙期の夏は、小さな宿に思った以上のゲストが来て、毎日掃除をして、予約整理やらなんやらをしてあっという間に夕方。ゲストをお迎えして楽しく話して。ほっとステーションどころではなく、自らが24時間営業でした。
冬は、寒い宿を秀吉の如くふところで温め続け、スノーボーダーたちとゲラゲラ笑ってビールを飲んで、予約が入らなかった時は日雇いバイトをし、近所の必殺雪かき人を全うし、帰ってくると部屋は昭和基地かと思うほどの寒さ。みなさんは家の寒さで笑ったことがありますでしょうか。
今後はどうなっちゃうのか、どうしたらビジネスとしてうまくいくのか、どこかの会社で使われたほうが楽だな。そんなことを常に考えている貧乏暇なしを具現化した生活でした。
しかし、ゲストそれぞれを理解してそれぞれに合った情報を提供して地元を楽しんでもらおうという気持ちは変わりませんでした。
泊まりに来てくれたゲストに本当にありがとうです。

そして、ひとつの建物を管理するということ、自分で何かを売ってお金を稼ぐことの難しさと楽しさ、人とのかかわり方を学べて本当によかったと思っています。
助けに来てくれたヘルパーさん達、どローカルな世界に来てくれて本当に感謝しかありません。今度来てくれた時は徒歩5秒の焼き鳥屋で飲みましょう。
そんなこんなで溺れかかりながらも(溺れてた)、夏で改装費を回収、そして若干ではありますが、黒字決算で管理してからの1年間を終えました。
本当に大変だったけど、楽しかったなあ。
(レトロハウスは現在、私の100倍優しい人に引き継ぎ、いまも隠れたくないのに隠れ家的に営業しています。)
そしてなんといっても次の宿『層雲峡ホステル』の話。
秋から計画していたのですが、建物が決まるまで約半年。レトロハウス運営の傍ら、事業計画書やら運営計画やらお堅い書類づくりを日常の隙間にやっていました。(ホントは日常には隙間しかなく、もはや毎日隙だらけでした)
当初から「1年で何らかのチャンスがつかめなかったら辞めよう」ということで、宿レトロハウス銀座旭川を卒業することは決めていました。
次は自分の宿をオープンしたいと奮闘奮闘フンフンフンの日々。
なかなか良い物件にあたらなかったり、良い話には裏があったり、狙ってた物件のチャンスを逃したり。
もし良い話がなければ動く毛玉としてアラスカを自転車で走るというプラス思考の逃げ体制。もはや宿はできないと思い始めていて放浪ルートまで決めていました。星野道夫さんの本も読みまくっていました。アラスカに行ったら高く飛べると思っていました。おーこわ
そんな中、ぎりっぎりチャンスがふってきました。
場所は山のふもとの層雲峡。
元ユースホステルの物件。
その建物も多方面から難しいと言われましたが、上川町役場の皆さん、観光協会の皆さん、設備業者さん、クラウドファンディングにご協力してくれた方々のおかげでなんとか、なんとか自分の宿を運営できることが決まったのです。プリンセス天功並みのミラクル。
もう宿なんてしないなんて言わないよぜったいでした。
そこからは怒涛の毎日。
何が必要でどの順で進めていけば良いのかもわからないまま、がむしゃらに多方面へ連絡を取りまくり、スケジュール帳はすぐにギチギチになっていったのです。(字がデカイだけ)
建物改修、業者探し、各許可申請、保険加入、備品購入、カフェラテ購入、ほっと一息、リース契約、スタッフ募集、雇用手続き、税理士契約、補助金検討、こたつ検討、うとうと昼寝、クラウドファンデング立ち上げ、関連動画サーフィン、今日のバブの匂い検討、挨拶まわり、その他諸々、ほーら忙しそうだろーどうだーすごいだろーです。
ですが、全国忙しい自慢大会では予選敗退に決まっています。世の中みんな忙しいです。ナマケモノだって家事手伝いさんだって。
そもそも私の場合好きでやってるだけなのでバタバタは楽しいのです。
そんなこんな動いていると一番重要な一緒に働いてくれるスタッフが決まり、宿の準備も友人達の協力で進みに進み、新緑の6月に無事オープン。
今回のゲストハウスは山のふもとということもあり、半分山小屋のような形態で、夏秋限定。短い営業期間でどれだけできるか。
メインの利用者となる登山者はもちろん、旅の中継地として使う人、とりあえずなんかあるだろと来る人、そんな自然を楽しむすべての人へ安く良い宿泊を提供したい。
そんな自然の良さを宿泊という面からどう引き出せるかと期待で満たされていたのもつかの間。
宿泊の予約がなかなか思うように入らず、夜しか寝られない時期が続きました。
ハズキルーペのCMにもイラっとするくらいの精神状態でした。
しかし、謙さんの如く菊川怜をいなしていると、気温の上昇とともに少しずつ予約が。
ちゃんと自分たちがやりたいことをやっていれば、気づいてくれる人がいるのかもしれません。ハズキルーペだーいすき。
たくさんのゲストをお迎えすることができ、その数だけお見送り。
自分たちもたくさん山に登って。
みんなでご飯を食べて。
たくさん昼寝して。
地震を乗り越えて、気づいたら秋。

そして山は白に。
やってみてわかる山のふもとの豊かな生活。
山の安宿としてようやく機能してきたと思えば、あっっっという間にシーズンが終わってしまいました。
おっととっと夏だぜでした。
正直言うと、スタッフのみんなには余裕を見せながらも内心ヒーヒー言ってました。(余裕なぞ見せられてなかったぞと言いたいところでしょうがあれでも抑えていた方)
そんな中でも、ゲストに自分の好きな山を"良い山だねえ"と褒めてもらえると、自分のことのように嬉しかったり、ゲストとスタッフが仲良く話しているのをみたりすると、チームで働くのもいいなあと。
思い出にふけってしまいましたが、まだ宿はようやく最初のシーズンを終えたばかり。
より良い宿にできる部分はまだまだあります。
山のふもとの宿としてどのように成長できるのか。
始めるのは簡単で、大変なのは続けること。
来シーズンも頑張ります。頑張ろう。
そう!来夏、一緒にゆったり働いてくれるスタッフ募集中です!!
大事なことなのでもう一回言います。
2019年夏のスタッフ募集中です!!
冬は地元旭川市の旅行会社で働きます。良い経験をしてヨミの穴から出てきた麻倉葉ぐらい強くなって帰ってきます。
次回「くたばれシャーマンファイト(メキシコ)」