散切り頭を叩いてみれば、文明開化の志水です。
香川から高知までの四国の真ん中をぶった切る激坂をぴゃーぴゃー息を切らしながら登っていると、
【この先、高知県側へは行けません】の看板。
剛毛天パもへなへなとしおれました。
およそ1000000calもかけたであろうこの坂を引き返すのでしょうか。
流石の私も万が一があるかもしれないと、看板を掲げている会社に電話して確認しました。
一生のお願いをここで使うことを決意して。
会社「ちょっと今日は月曜でみんな休み取っててわかんないですー、ガチャ」
志水「う、うぬぬ…」
月曜から休んでんじゃねーよ!と思いましたが、私は年中休みなので何も言えませんでした。
私の天パが直毛になる前に、来た道を引き返すことを決意した途端、
「パシュン」
パンクです。
ヒゲっ面に蜂。
今日は何だか暑いです。
目から汗がぼたぼた落ちました。
いや、でもこれは"心を鍛えるいいチャンスではないのか"と気持ちを切り替えることに。
しかし案の定、再び登り坂になると、「あの会社事務所にいつか鼻くそなすりつけてやろう」と思っていました。
心を鍛えるのは難しいです。
私もお遍路しようかしら。
そんなこんなで汗腺全開で高知へ到着。
平素よりお世話になっております、龍馬殿。
念願の"ひろめ市場"でカツオのたたきを。
"ひろめ市場"とは、全国的に有名な酒飲みのためのフードコート。
朝から酒飲んでるおっちゃんがたくさんいます、地元勢半分、観光勢半分でごちゃ混ぜになって飲んでます。
若い地元の兄ちゃん達が、薩摩長州や龍馬について、
あいつは裏切っただの、あの説は違うだの、土佐弁でベロベロになりながら討論してました。
もし私が幕府側の人間であったならば討たれていたことでしょう。不殺でよろしく御免です。
そんな雰囲気を楽しみながらラグジュアスにカツオのたたきを注文。
目の前で藁を大仁田厚の如くファイアーしてくれます。
カツオの塩たたき丼 750円 feat.生中
美味っ。
今まで食べてきたカツオのたたきは何だったのでしょうか。およそ2cmぐらいに切られているにもかかわらずほろりと噛み切れ、旨味がすごい。
そもそも藁で表面炙って塩振っただけでこんなになるものなのでしょうか。
これはサザエも波平も今後は安易に叱れないですね。
ひろめ市場にはその他にも、ウツボの天ぷらやら、鳥の唐揚げやら、餃子やら、珍味やら、カレーやら、うどんやらやら。
何食っても美味い。
朝からいるおっちゃんの気持ちがわかりました、全体的にもう少し安ければ最高。
今度は友達の維新志士を連れて来たいです。
チャリンコの道中ではよく、お遍路さんを見ました。
四国全土にある88の寺を周りながら自問自答を繰り返して徳を積んでいくもの。
歩きが普通ですが、自転車やバイクに乗ってやっている人たちもいました。
お遍路さんのおかげか道幅も広く、道沿いに休憩所もお弁当屋さんも充実しており大変助かりました。
そしてなにより四国三大河川がすごかった。
え?これ自然の川?と言ってしまいました。
きれいなメロンソーダが流れています。
ここで川下りもできるみたいで、こんな透き通った川で遊べるなんて最高ではないですか。
かも有名な天下の四万十川、流域も広いことさながらどこもキレイ。
チャリを停めてすこし見ていると、川まである程度距離があるにも関わらず、たくさんの魚が気持ち良さそうに泳いでいるのが見えます。
宿で会ったチャリダーの柴田くんは普通にウナギが足元を泳いでいて焦った程。
川辺の近くのお母さん市場的なところで買った"あゆ飯"もすこしクセのある川の味がまた美味い。
吉野川、四万十川に比べると知名度が低いものの、地元の人に言わせるとこの川が1番キレイだそう。
確かに透き通りすぎです。
足の色の違いはきっと気のせいです。
今回は行けませんでしたが、もっと上流に行くとこんな色が見えるそう。
楽園ではないですか。
ここは次回車で来ます。どなたか一緒にドライバーズハイしませんか。
どの川もゆったりと流れており、道路も川と同じようにアップダウンを繰り返しています。
川と一緒にゆったり下る坂は最高です。
四国の川、他県のものとは一味違いました。
夏に泳ぎに来たいです。泳げないですが。
次回「やっとの思いで研究所から奪い返したアルミ缶の上にあるはずのミカンが何者かに奪われてみっかんない」
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